【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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励ましあいながらゴールを目指す

今回ブログを担当させていただきます。ボランティアの久保田典江と申します。

まずは、2022年3月6日に開催された東京マラソン2021にチャリティランナーとして参加する機会を与えていただいた皆さまにお礼申し上げます(関連ブログ「東京マラソン2020チャリティに挑戦」参照)
簡単ではありますが、この場をお借りして感謝と報告をさせていただきます。

マレーシアのろう学校にて(2019年に旅行で訪問)

マレーシアのろう学校にて(2019年に旅行で訪問)

私は2013年からワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)のボランティアをする傍ら、日々の健康と体力の維持のため走ったり、天気の良い日は一駅、二駅歩いたりしていました。
(生まれつき耳が聞こえない私は、たくさんの方に助けてもらって今があります。これからは恩返しの時期だと思っていろいろ探す中で、WVJのボランティア募集を見つけました)

3年前の2019年6月、WVJが東京マラソン2020チャリティの寄付先団体に選ばれたというニュースを目にしたときは「楽しそう!」くらいしか思っていませんでした。

応援か? ランナーか? どのようにかかわろうか前向きに悩んでいたときにWVJの担当スタッフの方から「クラウドファンディングにチャレンジしてみませんか?」と声をかけていただきました。

もともと趣味の旅行のついでに各地のマラソン大会にも参加していたので、東京マラソン2020を走ることはむしろ大歓迎でした。

ただ、目立つことが苦手なので寄付を募るにはかなり勇気がいりました。それでも私のつたない呼びかけに賛同してくださった皆さまのおかげで「アフリカの子どもたちにきれいな水を届ける」というプロジェクトを達成し*、かつ倍率の高い東京マラソン2020も走らせていただけることになりました。

コロナ禍で東京オリパラをはじめさまざまな行事が中止、延期が相次ぐ中、東京マラソン2020も例外ではありませんでした。ただ幸いなことに出走の権利は維持することができましたので、いつか賛同していただいたみなさまに報告ができるように、日々の練習をきちんとやろうと決めていました。できたかどうかはさておき…

東京パラリンピックにて(筆者はボランティアとして参加)

東京パラリンピックにて(ボランティアとして参加)

今年に入ってようやく大会の開催が決まり、ひと安心はしたものの、練習はしているとは言え、ずっとフルマラソンの距離を走っていないため自信がなく、自分が笑顔でゴールできるイメージもできず…
走ってよいのか、もう少し準備をした方がよかったのかもと後ろ向きになってしまいました。

当日は適度な寒さと晴天に恵まれ、マラソン日和となりテンション爆上がりでした(笑)。今回は事前のPCR検査や毎日の体調チェックなど厳しい制約もありましたが、無事この日を迎えられたことがまず嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいでした。

レース当日の朝、自宅にて

当日の朝、自宅にて。ワールド・ビジョンのロゴ入りTシャツを着て走ります

そして多くのチャリティランナーに声かけたり、かけられたり。耳が聞こえない自分にはラッキーなことに、身振りで「頑張れ!」などと示してくれる方が多く、応援の大きさをひしひしと感じられました。

実は30キロあたりからちょっとしんどくなり始め、歩こうか迷っていたとき、あるチャリティランナーに声をかけられました。「同じTシャツだね!」と身振りで示してくれ、笑顔でさっそうと去っていきました。あまりにもかっこよすぎてしんどかったことを忘れて、「よし!もうちょっと頑張ろう」という気持ちになりました。

無事完走できたのもチャリティランナーが一つの目標を共有でき、走りながら励ましあえたおかげだと思っています。そしてクラウドファンディングを通して私たちと関わってくださった方々がこの日の自分を気にかけてくれたことをあらためて感謝しています。

左:中止になった2020大会のメダル、右:今回完走した記念メダル

左:中止になった2020大会のメダル、右:今回完走した記念メダル

本当にありがとうございました。

久保田 典江

*WVJスタッフによる補足:久保田さんが挑戦くださったクラウドファンディングは、10万円以上の寄付を集めた方のうち、金額の多い上位300名がチャリティランナーとして出走権を得られる仕組みでした。久保田さんの呼びかけに対し、49名の方が、合計286,000円の寄付にご協力くださいました! 久保田さんを含むチャリティランナーの皆さまからお預かりしたご寄付により、コンゴ民主共和国とエチオピアの子どもたちにきれいな水を届けるための支援を実施することができました。詳細は東京マラソン2020チャリティの実績でご覧いただくことができます。

【関連ブログ】
東京マラソン2020チャリティに挑戦!
「伝える努力、サボっていませんか?」


認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパンは、東京マラソン2021チャリティ事業の寄付先団体です。
東京マラソン2021チャリティ公式ウェブサイト:https://www.marathon.tokyo/charity/

この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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