【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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災害が起こるたびに…

4月14日以降に発生した熊本県を震源とする地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

チャイルド・スポンサーシップによる支援活動を行っている南米のエクアドルでも、4月17日に大きな地震が発生しました。地震、台風、洪水、干ばつ…あらゆる災害が次から次に発生する近年、ニュースで第一報を聞くたびに「支援地域のチャイルドは無事だろうか?」という不安が頭をよぎります。

2013年11月8日にフィリピンを襲った台風30号は、ワールド・ビジョン・ジャパンが支援活動を行っている2つの地域を直撃し、大きな被害が出ました。台風発生直後にしばらく現地事務所と連絡がつかず、「うちのチャイルドは無事でしょうか?」というチャイルド・スポンサーの皆さまからのお問い合わせに「もう少しお待ちください」とお伝えしたこと。約1カ月後にチャイルド全員の安否が確認でき、スタッフが個別にお電話でご連絡したことを、今でも鮮明に覚えています。(その時のホームページでのご案内はこちら

今回のエクアドル地震では、日本のチャイルド・スポンサーの皆さまにご支援いただいている地域での影響は少なく、チャイルドも全員無事だったことが比較的早い段階で確認できました。それでも、確認がとれるまでの数日間は本当に不安でした。

エクアドル_プンガラADPが支援している地域の保育所

エクアドル_プンガラADPが支援している地域の保育所

ニュースをご覧になって「うちの子は大丈夫かしら?」と心配して事務所までお問い合わせをくださるご支援者の皆さまに接するたびに、チャイルドを思ってくださる気持ちの強さをひしひしと感じます。

日本国内で災害が起こると、また別の意味でご支援者の皆さまの思いを強く感じることがあります。

2011年の東日本大震災では、「被災されて支援を続けることができなくなった方がいたら、その方が支援していたチャイルドを代わりに私が支援します」とお申し出くださる方がたくさんいらっしゃいました。

今回の熊本地震発生後、熊本県にお住まいのチャイルド・スポンサーの皆さまにお見舞いをお送りしたところ、大変な中、わざわざ私たちに対しお返事をくださいました。そのこと自体に感激したのですが、その文面に思わずハッと息をのみました。

ワールドビジョンジャパン様

熊本の○○と申します。
このたびは、ハガキをいただきありがとうございます。
支援は継続させていただきます。

この支援は当方の使命と考えており、支援をさせていただけることで、震災の被災も乗り越える力をいただけると考えております。

わざわざのお気遣いに心から感謝申し上げます。
今後もよろしくお願いいたします。

「この支援は当方の使命と考えており、支援をさせていただけることで、震災の被災も乗り越える力をいただけると考えております」

そのような思いを持って、チャイルド・スポンサーとして支援をしてくださっている方がいる。
そう知ることができたことに感動するとともに、改めて身の引きしまる思いがしました。

災害が起きるのを防ぐことはできないと頭では分かりつつ、「これ以上、どこにも何も起きないで!」と願ってしまいます。でも災害にあってもなお、前をむいて強く歩み続けている方のこと、応援してくださる支援者の皆さまのこと、厳しい現場で緊急支援をしている世界中の同僚のことを思うとき、弱音を吐かずに今の自分にできることを一つひとつ積み重ねていこう、と力が湧いてきます。

最近フィリピンの支援地域から届いた子どもたちの動画では、2013年の台風被害を乗り越えた子どもたちが元気いっぱいに遊ぶ様子と、「試練の時も、希望はある」と歌う姿が映っていました。ぜひご覧ください。

スポンサーサービス課 與十田 喜絵

この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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