【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ドイツG8サミット訪問 6/6日

6月6日(水)

ドイツのテレビのインタビューを受けるWVドイツスタッフ

ドイツのテレビのインタビューを受けるWVドイツスタッフ

午前中は、外務省が日本人記者向けに用意したウェルネミンデ(ロストックから電車で30分ほどのリゾート町)のホテルに出向き、G8NGOフォーラムとして、日本のメディア向けのプレス発表を行った。約10名ほどの報道関係者(主に新聞社)が来てくれた。G8の正式なプレスセンターはG8会場の近くにあるが、一般の人やNGO関係者はパスがないと入れない。聞くところによると各NGOに最大3人分のパスしか発行されないらしい。WVはKelとWVドイツのスタッフ2名がパスを持っているが、私はないので、直接メディアの人と会えるのはここだけである。

記者の質問は、なぜG8NGOフォーラムを立ち上げたのか、今までのG8サミットとNGOの取り組みはどこが違うのか?といったことで、NGO側から提出している提言書の中身についての質問は無かった。このことは日本のNGOの限界、今までNGOがメディアへの働きかけが弱かったことを示していると感じるが、同時に日本のメディア関係者のNGOへの理解の無さもあるように感じた。英国(BBC)はかなり突っ込んだ政策的な質問をNGOに対して行っている。

夕方から、TICAD市民フォーラム主催のアフリカ関連の分科会に参加。その後、G7NGOアライアンス(ドイツ、フランス、アメリカ、日本)のメンバーと夕食を兼ねた話し合いに参加した。G7NGOアライアンスは、G7各国にある、NGOの連合体が持っている緩やかなネットワークで、毎年G8サミットに向けて、共同の声明文を出している。来年の日本でのG8サミットに向けて、お互いに何が出来るかを含めた、情報交換を行った。

日本のNGOは従来各NGOが単独で活動をする傾向が強かった。あるいは、関係するNGOとの連携はあったが、多国間やネットワークNGO同士での連携の経験は少ない。G8のような国際的な活動を行う場合は、他国的なNGO同士、あるいはネットワークNGO同士での連携が必須になるので、このようなネットワークとどのような関係を築いていくかは今後の大きな課題だと感じた。

この記事を書いた人

片山信彦 理事長ワールド・ビジョン・ジャパン理事長
大学卒業後、三井住友海上火災保険株式会社(旧大正海上火災)入社。1982年同社を退職し、キリスト者学生会(KGK)の関東地区主事となる。海外との文化交流事業、日本人学生の海外派遣事業、在日留学生の支援事業等も行う。フィリピンにおける2カ月間の研修および中国、タイ、インド、インドネシア等の視察を行う。
1992年同会を退会し、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン入団、2000年から2017年まで事務局長。2017年4月から常務執行役員、常務理事などを歴任。2023年10月より現職。
その他の役職: 社会福祉法人キングス・ガーデン東京 理事長
公益財団法人国際開発救援財団 理事
福音主義医療関係者協議会 顧問
1999年イギリス マンチェスター大学大学院IDPMにて「社会開発」と「NGOマネージメント」を学ぶ。
2020年 立教大学大学院キリスト教学研究科修了(神学修士)
共著:「連続講義 国際協力NGO」(日本評論社)、「国際NGO が世界を変える」(東信堂)
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