街でクリスマスツリーを目にする季節になりました。これから世界各国に暮らすチャイルドから、チャイルド・スポンサーの皆さまには、グリーティングカードが届き始めます。
日本のカード売り場にあふれる、豪華でおしゃれなカードに見慣れている方にとっては、チャイルドからのカードは、シンプルに見えるかもしれません。しかし、スポンサーに送るグリーティングカード作りは、チャイルドやスタッフにとって、1年の中での大きな出来事です。
毎年7月頃から、各国の現地事務所で、様々なグリーティングカードのデザイン作成が始まります。チャイルド・スポンサーの皆さまにお届けするのは年末年始の頃ですが、東京事務所とのデザイン調整、和訳の準備、現地での印刷という工程があります。また、国によってクリスマスカードだったり、新年のご挨拶、カンボジアは水祭りを祝うカードだったりと、内容も様々です。
エチオピアやコンゴでは、クリスマスのお祝いの写真をカードにアレンジし、バングラデシュでは料理のレシピを紹介しています。ウガンダでは国鳥にチャイルドが色をつけるなど、各国、工夫を凝らして作成しています。
子どもが素朴な絵を描いたカードもありますが、どうぞお受け取り頂き、チャイルドのことを思い出していただければと思います。
ところで、どのような環境で暮らす子どもたちが、どんなプロセスでカードを準備しているのでしょうか?
ひとつの支援地域には、少ない場合でも500人、多い場合であれば3000人もの子どもたちが「チャイルド」として登録されています。プログラム事務所から比較的近くに家があるチャイルドもいれば、はるか遠くに住んでいるチャイルドもいます。ケニアのイララマタク地域開発プログラムでは、一番近いチャイルドの家まで、まず車で45分、その先は徒歩で2時間半かかります。一番遠いチャイルドの家までは車で3時間、その後徒歩2日とのこと…。
限られた時間でカードを準備して発送できるよう、学校などに集まってカードを準備する場合もあります。エクアドルでは、子どもたちが楽しんで参加できるスポーツ等のイベントを開催し、そのイベントの途中でカードを作る時間を持っています。学校の先生、地域のリーダーの協力は不可欠で、よい関係がはぐくまれています。フィリピンでは子どもたちが集まり、丸一日の行事として、子どもの権利の学びや、道徳の勉強などとあわせて、カード作りを行います。
チャイルド・スポンサーの皆さまも、もしよろしければ、チャイルドへグリーティングカードをお送りください。「チャイルドは日常生活で手紙のやり取りをする機会がほとんどないため、チャイルド・スポンサーから手紙が来ると、紙のにおいをかぐほど喜ぶ」と、インドのスタッフが言っていました。
プレゼントについては、一人だけに大きなギフトが届くと妬みやいじめの原因になりうるため、定形郵便でお願いしています。
スポンサーサービス課 池田 知子
駐在中のスタッフが「ベトナムのグリーティングカード」を紹介しているブログはこちら
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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