【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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世界を旅する手紙たち

酷暑と言われた夏が過ぎ去り、秋らしくなってきた今日このごろ、ワールド・ビジョン・ジャパン(以下、WVJ)にはチャイルド・スポンサーの方からチャイルド宛にクリスマスカードや新年のごあいさつカードが届き始めています。
まだ9月なのに、もうカードを準備するの!?と驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、WVJではボランティアの方が英語への翻訳と、スポンサーとチャイルドの照合作業をしてくださってから、各国へ発送します。

その後、現地事務所から支援地域、そしてチャイルドに届けます。その国や地域の郵便事情にもよりますが、チャイルドの手元に届くまで2~3カ月かかることがあるため、クリスマスカードなどは早めにお送りいただくことをおすすめしています。

チャイルド・スポンサーからのグリーティングカードを手に喜ぶ子どもたち

チャイルド・スポンサーからのグリーティングカードを手に喜ぶ子どもたち

チャイルドの住む地域は郵便物を届ける道のりがまだ整備されていないというハード面だけでなく、国の郵便の制度がきちんと整っていない、また配達員の人手不足などといったソフト面での課題もあります。

私事になりますが、先日ウガンダに住む友人からポストカードが届き、消印を見ると2カ月以上前にポストに投函されたということがわかりました。
また、2年間住んでいたエジプトでは(中進国と呼ばれるエジプトであっても)、2回日本から送ってもらった新書サイズの本が2度とも私の手元に届くことはなく、また友人へのプレゼントとして日本へ送ったエジプトの小さな工芸品は、封が破られ、プレゼントだけが抜かれた状態で届いたということでした。

日々、チャイルド・スポンサーの方からのお手紙に関わる仕事をさせていただいている中、『チャイルドに送った手紙はちゃんと届いているのでしょうか?』とお問い合わせをいただくことがあります。

現地事務局所に問い合わせた結果、残念なことに届いていないと回答があり、せっかくチャイルドを想って書いてくださったお手紙、選んでくださったプレゼントがどこかで紛失してしまったことをお伝えしなければならない時には、とても心苦しく思います。

一体、どこで紛失するのか…税関なのか、それとも運んでいる途中で迷子になってしまうのか…郵便物も海を渡ると日本の整った郵便制度とは異なり、探し出すことが難しくなるのがもどかしいところです。

また別のケースもあります。先日、バングラデシュ事務所より『迷子のお手紙』としてチャイルド・スポンサーの方からの手紙の束がWVJに送られてきました。

「なぜ戻ってきたのだろう?」と思って確認してみると、チャイルドの名前やチャイルド番号がどこにも書かれていないために、チャイルドの手元に届けられなかった手紙でした。
さらに、それらの手紙の多くに、チャイルド・スポンサーの方のお名前やパートナー番号も書かれていませんでした。チャイルドにもお届けできず、スポンサー様にもそれをお伝えすることができない・・・そんな『迷子のお手紙』がなくなるよう、チャイルドの名前、チャイルド番号、スポンサーのお名前、スポンサー番号の書き忘れにはご注意ください。

手紙の書き方について、詳しくはこちらをご覧ください

支援地域に住むチャイルドにとってチャイルド・スポンサーからの手紙は、遠く離れた日本に自分のことを想ってくれる人がいる、と大きな励ましとなり、また宝物となります。

今日もたくさんの手紙が多くの人々の手を経て、支援地に届けられています。
一通一通の大切なお手紙がチャイルドの元に確実に届くよう、今後も努めていきたいと思います。

スポンサーサービス課 伊藤 はるか

 

チャイルド・スポンサーの皆さま、いつもありがとうございます!

チャイルド・スポンサーの皆さま、いつもありがとうございます!

『迷子の手紙』と筆者

『迷子の手紙』と筆者

この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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