【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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NGOスタッフの記憶に残るギフト(9)~ウガンダで見た笑顔~

ワールド・ビジョン・ジャパンではチャイルド・スポンサーの方々を対象に、地域開発プログラムの支援地を視察し、チャイルドを訪問することができる「支援地訪問ツアー」を年に2~3回ご案内しています。支援は10~15年の長期間にわたり行われるため、チャイルドの成長や支援の成果を実感していただけるよう、支援実施中に少なくとも2回(開始して間もない頃と、支援卒業の数年前)、ご案内できるよう努めています。

スタッフであっても、同じ支援地を開始直後と卒業間近に訪問できることは多くありません。しかし私は幸運にも、ウガンダの支援地訪問ツアーに2回同行する機会をいただきました。
ワールド・ビジョン・ジャパンがウガンダで支援しているナラウェヨ・キシータ地域とキルヤンガ地域は、もともと住民が少なく、開発が進んでいない地域でした。しかし豊かな土地や資源に恵まれているため、90年代に入るとウガンダ政府の政策により他地域から多くの部族が移住し、現在ではもともとこの地域に住んでいたバニョロ族に加え、バキガ族、ルワンダ系部族、コンゴ系部族など、異なる言語・文化を持つ複数の部族が暮らしています。

1回目のツアーは2010年、ナラウェヨ・キシータ地域はまだ開始2年目でした。
初めてのアフリカ、初めてのツアー同行ということもあり、私にとってはとても印象深い経験となりました。とにかく道が悪く、沼地も多いため少し雨がふると道路は通行不可能になり、乗っていた車がぬかるみにはまって立ち往生し、住民総出で車を押して動かしてもらったり、「えっ、ここ?!」と思うような藪の中に車が突っ込み、草木をなぎ倒しながら進んだ先にポツンとチャイルドの暮らす家があったり…。地域全体がほとんど開発されておらず、生活に必要な基本的なインフラも未整備で、環境の苛酷さに大きな衝撃を受けたのでした。

雨のあと、通行不能になる道路(ナラウェヨ・キシータ地域 2007年撮影)

雨のあと、通行不能になる道路(ナラウェヨ・キシータ地域 2007年撮影)

そして今年の夏、21名のチャイルド・スポンサーと一緒にウガンダを訪問。8年ぶりに訪れた支援地域の環境は、大きく変わっていました。
支援地域があるウガンダ西部での油田開発が進んでいることもあり、地域全体に活気があり、国内外からの移住者・人口は増加、藪だらけだった土地には家が建っていました。あれほど悪かった道は(アスファルト舗装とまではいきませんが)整備・拡張されており、地域の中心部へのアクセスはかなり改善されていました。1回目のツアーにも参加したスポンサーの方と、「道が良くなったねー!」と驚いたほどです。また、学校での子どもたちのライフスキル向上を目指した取り組みや、農業グループの努力が実った立派な農園、貯蓄グループの活動など、たくさんの成果を見ることができました(詳しくはツアー報告をご覧ください)。

ツアーで訪問した小学校で、ダンスと歌で歓迎してくれた子どもたち(キルヤンガ地域) 

中でも一番心に残ったのが、地域で出会った子どもたちの表情でした。なんと言うか、どの子どももとても良い表情をしていて、「この子どもたちはちゃんとケアされているんだな。愛されているんだな」と強く感じました。これはまったく私の肌感覚で、論理的に説明することはできません。それでも、特に来年支援卒業を控えたナラウェヨ・キシータ地域でこう実感できたことがとても嬉しく、感謝を覚える訪問となりました。

「今までは遊具がなかったので、ロープを木に結んでブランコにしたり、土でできた山を滑り台の代わりにしていました。今は学校で楽しく遊べます!」(ナラウェヨキシータ地域 セミガくん(12歳))

「今までは遊具がなかったので、ロープを木に結んでブランコにしたり、土でできた山を滑り台の代わりにしていました。今は学校で楽しく遊べます!」(ナラウェヨキシータ地域 セミガくん(12歳))

松岡スタッフのブログにも書かれているように、ワールド・ビジョンは子どもたちが「神様や隣人に愛されている」と感じられることが、子どもたちの本当の豊かさ(well-being)のためには欠かせないと考えており、これがキリスト教精神に基づく「ワールド・ビジョンらしさ」であると思います。

私も、このブログを読んでくださっている方も、人は必ず子どもとして誕生し、成長します。もし、私たちの社会が無条件に、一人ひとりの子どもを、私たちに与えられたかけがえのないギフトとして受け取り、大切にし、愛することができたら、この世界にはどんな景色が広がるでしょうか。もしかしたら、それがワールド・ビジョンのビジョン・ステートメントが表すものかも知れません。

私たちのビジョンは、すべての子どもに豊かないのちを
私たちの祈りは、すべての人の心にこのビジョンを実現する意志を

少しでも、そんな世界に近づくように。ワールド・ビジョンの活動を支えてくださっている多くの方々に感謝し、また、ウガンダで出会った子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、仕事を通して、個人としてのチャイルド・スポンサーシップによる支援を通して、また日々の生活の中で、これからも自分にできることを続けていきたいと思っています。

マーケティング第1部  蘇畑光子

筆者(インドにて:後列左から2番目)

筆者(インドにて:後列左から2番目)

【関連ページ】
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【支援地訪問ツアー報告】地球あちこち~ウガンダを知る旅
チャイルドに会う(支援地訪問ツアー)

この記事を書いた人

WVJ事務局
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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