【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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一人の「力」でできること ~タンザニアで出会ったプリスカちゃん~

この夏、人生で初めてアフリカに行きました。

タンザニアアフリカ大陸の最高峰として知られるキリマンジャロのあるタンザニアは、その豊かな自然、野生動物たちを観に海外から来る観光客で賑わう一方、最低限の生活すらままならない子どもたちが多くいます。

タンザニアの子どもたちが置かれているこの厳しい環境と現状を痛感しながらも、タンザニアでの経験は私に大きな励ましを与えてくれました。それはタンザニアの子どもたちのキラキラとした目と屈託のない笑顔との出会いでした。「目は心の鏡」という言葉がありますが、この言葉はきっと真実です。

プリスカちゃん

プリスカちゃん

宿泊した場所から車で数時間走ると、日本の支援によって活動が行われているゴロワ地域に着き、そこでプリスカちゃん(12歳)に出会いました。プリスカちゃんは現在、チャイルド・スポンサーシップの支援によって、学校に通っています。それだけでなく、少しずつ生活環境が改善され、今は学校で勉強したり、お友だちと遊んだりすることが一番の楽しみです。

豊作を喜ぶお父さん(右)

豊作を喜ぶお父さん(右)

チャイルド・スポンサーシップは、子どもだけでなく、子どもたちを取り巻く環境も豊かにします。プリスカちゃんのお父さんは、ワールド・ビジョンが行う職業訓練を通して、農業技術を学ぶことができ、今では家族の生活を支えるのに必要な安定した収入を得られるようになりました。

また、土でできていた家は、レンガ作りに建て直すことができ、安全面や衛生面でも家族が安心して暮らせるようになったと喜んでいました。すべての問題をすぐに解決するのは難しいですが、この地域では少しずつ支援の成果が見えてきています。

レンガで建てられた家

レンガで建てられた家

プリスカちゃんは、チャイルド・スポンサーから手紙を受け取ったことがあるそうです。遠い日本から手紙が届いたことはとても嬉しく、「日本に帰ったら私のスポンサーにこれを渡してほしい」と、その場で手紙を書いてくれました。

「スポンサーさま、ありがとう」

日本のスポンサーに手紙を書くプリスカちゃん

日本のチャイルド・スポンサーに手紙を書くプリスカちゃん

手紙にそう書くプリスカちゃんの小さな手を見ながら、この世界の中で私はどれだけ小さく弱い存在なのかを思いました。と同時に一人の「力」には限界があるけれども、チャイルド・スポンサーの皆さまお一人おひとりからの「力」をいただきながら、この支援を通してきっと世界は良くなるという希望を感じました。

一人では何もできない私でも、皆さまと一緒ならきっと子どもたちの未来のために「何か」はできます。

大好きなお父さんとお母さんと

大好きなお父さんとお母さんと

「先生になりたい」
笑顔で将来の夢を話してくれたプリスカちゃん。その横には娘の成長を心から願う、お父さんとお母さんの姿がありました。

この時期、日本では袴を着た男の子や女の子を町でよく見かけます。七五三のお祝いでしょう。わが子の成長と健康を願う日本の親の姿と、プリスカちゃんの両親の姿はなんら変わらないものでした。

 

支援地の子どもたちと筆者

支援地の子どもたちと筆者

コミュニケーション課 桑原武

この記事を書いた人

WVJ事務局
WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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