ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)ブログを読んでくださっている方たちにはお馴染みの「あるNGO職員」。私が生まれて初めて会った生きた(?)NGO職員は、実はブログ上で大人気の「あるNGO職員」ことT部長でした。
それは私が国際協力の仕事に興味を持ち始めたばかりの大学生の頃(ウン十年前のことです)。当時は今みたいにNGOも知られていませんでしたし、ボランティアなんかもよくわからなかったので、とりあえず自宅で目にしたWVJのニュースを読んで、アルバイトで稼いだお金から毎月何がしかを寄付することにしていました。
そのような中で、寄付するだけでなくやはり直接何かやりたいなと思った私は、寄付の振込用紙のメッセージ欄に、「ボランティアをしたいのですが何かできることはありますか」という趣旨のことを書き込みました。するとWVJから「今度スタディーツアーがありますが、参加しませんか?」という返事が。
そこで早速WVJ主催のタイへのスタディツアーに参加することにしました。大学2年の夏休みでした。そしてこのツアーの引率者であったのが「あるNGO職員」。私が初めてお会いした生のNGO職員でした。
このツアーはタイの東北部で教会の建物を建てるお手伝いをするということで、とは言っても何も専門知識のある私たちではないので、毎日毎日穴ばっかり掘っていた記憶があります。ツアーは非常に有意義で楽しく、タイ人や他の参加者と仲良くなり、漠然と将来は開発途上国の人たちと働きたいと思っていたものが、NGOにて直接現地の人と一緒に開発途上国の人たちと働きたいという思いになっていきました。
この時に仲良くなったタイ人の女の子からもらった銀のブレスレットは、自分にとってはその思いの象徴となり、このツアー以来現在まで(ブレスレット自体は残念ながら壊れたりして現在は三代目ですが)ずっと右腕にはめられています。
その後、NGOで働きたいという思いを持ち続け、大学院終了後は運よくNGOに就職することができ、その後2011年から「あるNGO職員」のいるWVJに入団し、今に至っています。
ちなみにタイのスタディツアーでの「あるNGO職員」に関する記憶は、帰国時の成田空港の税関で、パスポートにあまりにも色々な国のスタンプが押されていたために、税関職員に質問をされていたことです。
この記事を書いた人
- 大学院在学中にフィリピン留学をし、ストリートチルドレン保護のNGO活動に参加する。大学院修了後、他NGOにてタイ、ラオス事業を担当し地域開発に関わる。その後モンゴル駐在にてマンホールチルドレン保護事業、リベリア駐在にて帰還民支援事業などに従事する。2011年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 緊急人道支援・グラント事業課 アジアチーム所属。2011年1月~2012年4月まで、ソロモン諸島に駐在。2012年11月から2016年6月まで、ベトナムに駐在。
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