【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ルワンダの水道

ルワンダに限らずアフリカの多くの国での共通の課題は、水、です。

激しい干ばつか集中豪雨。灌漑設備が整備されていない所では穀物の収穫ができないだけでなく、人のいのちに関わる重大な問題です。

近くに川や湖がなく、井戸を掘ることも難しい所では、遠くの水源からパイプを引く、水道が最適な水対策になります。

完成した貯水タンク

完成した貯水タンク

15キロ以上の水道工事が完成。タンクを作り、そこで貯めた水を蛇口から出します。これだけの設備建設には費用が掛かり、今後の保守にも費用が掛かることから、ここの水は有料です!

この水を管理するのはイマーナデニさん(36歳)。水道管理や修理の方法を学び、いろいろな研修も受けてきて、「この村の水道は僕がしっかり管理するよ」と語ってくれました。

「僕がしっかり管理するよ」

「僕がしっかり管理するよ」

自分たちでできることをする、できる限り費用も負担する、自分たちの村は自分たちで良くしていく、という気持ちが伝わってきました。

あの大虐殺があったルワンダが、20年足らずで大きく変わってきているのは、経済成長の故だけでなく、人々の心の変化のためだとも思いました。

支援地の皆さんと

支援地の皆さんと

この記事を書いた人

片山信彦 常務理事ワールド・ビジョン・ジャパン常務理事
大学卒業後、三井住友海上火災保険株式会社(旧大正海上火災)入社。1982年同社を退職し、キリスト者学生会(KGK)の関東地区主事となる。海外との文化交流事業、日本人学生の海外派遣事業、在日留学生の支援事業等も行う。フィリピンにおける2カ月間の研修および中国、タイ、インド、インドネシア等の視察を行う。
1992年同会を退会し、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン入団、2000年から2017年まで事務局長(2002年から2016年まで常務理事を兼務)。2017年4月から2018年9月まで常務執行役員。2018年10月から2020年3月まで業務執行顧問。2020年4月より現職。
1999年イギリス マンチェスター大学大学院IDPMにて「社会開発」と「NGOマネージメント」を学ぶ。
共著:「連続講義 国際協力NGO」(日本評論社)
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