皆さま、旅はお好きですか。ずっと恋焦がれた地に訪れたり、友人との卒業旅行に行ったり、旅の数だけ思い出もあると思います。しかし、旅先で思わず涙を流した経験はあるでしょうか。
初めて会うのに、愛しくて、嬉しくて、思わず抱きしめて涙する…、そんな経験ができる旅はそう多くはないのではないでしょうか。
私は、そんな素敵な経験をされた方々を目の前にする機会に恵まれました。2014年8月に17人のチャイルド・スポンサーとエクアドルを訪問した際のことです。
私は、マーケティング第1部スポンサーサービス課でチャイルド情報管理を担当している下林と申します。私が同行させていただいた支援地訪問ツアーは、チャイルド・スポンサーとチャイルド、そして支援地の人々が出会う特別な機会です。
今回のエクアドルツアーでは、支援地域に住むチャイルドに会ったり、支援活動の様子を視察するため、丸一日かけてエクアドルの首都キトに行き、そこからさらに5~6時間ほど車で移動した支援地に向かいました。
待ちに待ったチャイルドとの対面は、空気の薄さや旅の疲れを忘れさせるほどの感動に満ちていました。
チャイルド・スポンサーの皆さまに会えるのを心待ちにしていたのはチャイルドたちだけではありません。ほかの子どもたちや支援地の人々も、自分たちが住む地域を支えてくださっているチャイルド・スポンサーに会えるのを今か今かと首を長くして待っていてくれていました。
たくさんの笑顔と歌と踊りで歓迎をしてくれた地域の人々。支援が始まってまだ間もない地域開発プログラム(以下、ADP)ですが、その大歓迎の中にあるのは、支援により確実に変わりつつある未来への期待と夢、それをもたらしてくださったチャイルド・スポンサーへの感謝なのだと思いました。
そしてADPの第一線で働くWVエクアドルのスタッフたちも、チャイルド・スポンサーに会えるのを心待ちにしていました。コルタADPマネージャーは、感謝と決意を次の様に語ってくれました。
「皆さまがこの地のために手を差し伸べてくださったおかげで、私たちはここで子どもたちのために働くことができています。子どもたちを取り巻く環境は良いものに変わりつつあります。ご支援に心より感謝申し上げます。今日、私たちは支援を受けていますが、明日(将来)は支援する者になることを目指します」
17人のチャイルド・スポンサーとチャイルドをはじめ、ここに集まった人々の間に共通してあったのは「あなたがここにいる。それが嬉しい」という思いだったのではないかと思います。
支援地訪問ツアーの参加者だけがそのような経験をすることができるのでしょうか。決してそうではないと思います。多くのスポンサーの方が「チャイルドが元気に生きている、それを支えることが喜びだ」とおっしゃってくださいます。
チャイルドにとって、会ったことはなくても、自分の名前を憶えて、支援の手を差し伸べてくださるチャイルド・スポンサーの存在は大きな励ましです。「あなたがいる」というつながりがチャイルド・スポンサーシップにはあるのだと思います。そのような素敵な関係に携わらせていただいていることは、私の幸せでもあります。
ワールド・ビジョン・カフェin 福岡、熊本では、同じくエクアドルツアーに同行した池田スタッフが、また、ワールド・ビジョン・カフェin 徳島、香川、愛媛では私がエクアドルの支援地についてご報告いたします。お近くにお住まいの皆さまのご参加を心よりお待ちしております!
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スポンサーサービス課 下林 晴香
この記事を書いた人
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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