「Facebookにチャイルドの家族だという人からメッセージが届きました!返信しても大丈夫ですか?」
ある日、チャイルド・スポンサーの方からこんなお問い合わせをいただきました。
実は、こうしたお問い合わせ…ごく数件ではあるものの、少しずつ増えています。
突然ですが、ここでクエスチョン!
このブログをお読みくださっている皆さんに、問題です。
「返信しても大丈夫ですか?」というチャイルド・スポンサーの方への回答は
「Yes」か「No」か、どちらだと思いますか?
正解は…「No」なのです。
ワールド・ビジョンでは、Facebookなどのソーシャルメディアを通してチャイルド・スポンサーの皆さまとチャイルドが直接やりとりいただくことはお控えいただいています。
それは、予期せぬトラブルがあった場合に、チャイルドとチャイルド・スポンサーの皆さまをお守りすることができなくなってしまうからです。
実際に、チャイルドのお姉さんからメッセージが届き、「個人的に学費を支援してほしいと連絡を受けた」とご相談いただいたケースもあります。チャイルド本人の意思ではなく、チャイルド・スポンサーシップの仕組みを十分に理解していないまわりの大人が「日本人と連絡がつくなら…」とスポンサーに直接コンタクトを試みることがあるのです…。
このような事態を避けるため、もしチャイルドやその家族を名乗る人からFacebookなどで連絡が来た場合は、返信はせず、すぐにワールド・ビジョン・ジャパンまでご連絡くださるよう、お願いします。
「もし自分のチャイルドからFacebookでメッセージが来たら」と想像すると、嬉しさのあまり深く考えずに返信をしたくなる気がします…。が、そこはぐっとこらえてください…(涙)。
ワールド・ビジョンがチャイルド・スポンサーシップを通して支援を行っている地域は、インターネットが利用できる環境とはほど遠い状況の地域もあれば、一部でネット利用が可能な地域も出てきています。
支援地域を離れて都会に住んでいるチャイルドの家族がFacebookを利用しているケースもあれば、かつて支援を受けていた「元チャイルド」がFacebookユーザーとなって元スポンサーのお名前を検索し見つけて連絡をとる…といったケースも出てきています。
ワールド・ビジョンは、すべての活動において子どもの権利を尊重し、必要な保護を行うための行動指針として「チャイルド・プロテクション・ポリシー」を定めています。
子どもたちを守るため、チャイルド・スポンサーの皆さまに守っていただきたいお願いを、ホームページでご紹介しています。チャイルドの写真や、チャイルドからの手紙をFacebook等に載せる場合にご注意いただきたいポイントもご案内しています。
子どもたちを思う温かいお気持ちでご理解・ご協力いただき、本当ありがとうございます。
皆さまのお気持ちが、支援地域に住むチャイルドの笑顔と健やかな成長につながっています。
スポンサーサービス課 與十田 喜絵
この記事を書いた人
-
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
このスタッフの最近の記事
- アジア2024年8月13日分離帯の少年~バングラデシュで見つけた希望、そして新たな問い
- 事務局2024年6月28日5年ぶりにボランティア感謝会を開催しました!
- 事務局2024年5月14日分け合う心を育む「梅干しふりかけ弁当」
- 事務局2024年4月5日国際協力に関心がなかった私が、Chosenに参加して感じた3つの気づき