ワールド・ビジョン・ジャパンの人事・総務課の冷水創史と申します。
私、当初はマーケティング業務で自分を生かしたいという思いで入団しましたが、途中から人事採用の担当をするようになり、早いものでもう10年ほど経ちました。振り返ってみるとその年月に自分でも驚いています。
この10年ほどの間にたくさんの方々に私たちの働きに興味を持って応募いただき、その対応(選考日程調整、合否連絡、入団準備など)をさせていただきました。皆様のご応募に心より感謝しております。
私たちの団体をより身近に感じていただけたらと思い、私の視点から少しだけ紹介させてください。
事務所では約80名のスタッフがそれぞれの業務に携わっています。
たとえば…
チャイルド・スポンサーシップについて一人でも多くの方にご支援いただくために様々なマーケティング活動を行うスタッフ
支援者の皆様からの様々なお問い合わせに一つずつ誠実に対応するコンタクトセンター課スタッフ
支援地域に出張し、現地のワールド・ビジョン事務所のスタッフや、地域住民など関係各所との様々な調整業務や、助成金事業の関係各所への申請・報告などを行う支援事業部スタッフ
政策提言やグローバル教育の活動、メディアリレーションなどを行っている広報・アドボカシー課のスタッフ
スタッフが使用するPC、ネットワークなどを管理するITスタッフ
他にも震災支援、財務・経理、庶務などの業務に携わるスタッフがいます。
ひとりひとりのスタッフの働きのバトンがうまく伝わることにより、ワールド・ビジョン・ジャパンの働きが順調に進めることができているのだと実感しています。リレーのバトンは渡す人と受ける人の気持ちが合わないとうまく渡せないですよね。ここでの仕事もそれと同じようだなと日々感じています。
私はメーカーで10年ほど勤務した後、35歳で転職してこの団体で働き始めましたが、スタッフそれぞれに求められる責任(コミットメント)は企業で働く時と同じかそれ以上だと思います。
企業で働いていた時の自分には、心のどこかに「給料のためには、自分を犠牲にするのはあたりまえ…」、「今の給料でそこまでしなくていいのでは…」のような思いがあり、それが仕事の進め方などにも表れていたように感じます。しかし、ここでの働きはすべて「ご支援くださっている支援者の皆さんや、支援を行っている地域の人々や子どもたち」につながっています。それゆえ「その対応は団体の働きに照らして適切なのか?」をいつも自問自答し、自省し、さらに良い対応ができる自分でありたいと願っています。
そのような意味では、とても働きがいのある仕事でありますが、やはり経済的なインパクトは大きかったです。
自分の場合、年間収入がおよそ2/3程度に減りました。既に家庭がありましたので、どのように生計を立てていくか、当時は家族と相談し、従来のライフスタイルを見直すなどしてNGOスタッフとして新しい生活をスタートさせました。
(初任給やスタッフの生活については高瀬スタッフのブログが参考になりますのでご覧ください)
家族や周辺の方々の協力なしには、この仕事を続けるのは難しいでしょう。ある日突然「NGOに転職する!」と宣言して周囲をびっくりさせるよりは、その時に協力が得られるように日頃から「NGOで働くこと」に興味を持っていることをさりげなく周囲に伝えていくことも必要かもしれません。
私はこれからも「世界の子どもたちのために働きたい!」「自分に与えられた能力で世界に貢献したい!」という気持ちを持たれた方々の思いと、ワールド・ビジョンが求める人材をつなぐ「橋渡し役」として働くことを通じて、たくさんの方々との出会いがあればいいなと思っています。
この記事を書いた人
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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