【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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支援地からチャイルドがやって来た!仰天ニッポン滞在記(3)~人が人を想う力。ルワンダ、フィリピンのチャイルドの言葉から~

舞台袖で、「緊張してる?」と聞く私に、ルワンダから来日したフィレッテちゃん(10歳)は笑顔で答えました。「緊張してない、楽しみ!」その笑顔には、自信が満ち溢れていました。9月17日に開催した、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)設立30周年フィナーレイベントのために、ルワンダのチャイルド3名、フィリピンのチャイルド3名、バングラデシュの元チャイルド1名が来日しました。

冒頭の会話は、そのイベント開演直前の、チャイルドと私のやり取りです。そして、「緊張してない!」の言葉通り、チャイルドたちは、イベント会場に集まった500名以上の方々を前に、支援者の皆さまへの想いをこめて、堂々と語り、詩を朗読し、感謝をこめた歌をのびやかに披露しました。

ルワンダから来日したフィレッテちゃん(10歳)

ルワンダから来日したフィレッテちゃん(10歳)

会場全体にあふれるとても温かな雰囲気を感じながら、私は、ほんの数日前、チャイルドたちと初めて会ったときのことを思い出していました。そして、思いました。「人が人を想う力ってすごいんだな」

私がチャイルドたちに初めて会ったのは、そのイベント本番5日前の9月12日。滞在先である西新宿のホテルのロビーで、待っていたルワンダのチャイルドたちに、私は歓迎の気持ちを込め、満面の笑みで声を掛けました。「グッドモーニング!」しかし、返事はありません。固まっています。緊張した面持ちで、私の顔を見ています。一緒にいた付き添いのルワンダ人スタッフが、フォローするように挨拶してくれました。「グッドモーニング!」

その後、WVJ事務所に向かうため、一緒に地下鉄の駅に移動。ホームにつながるとても長いエスカレーターを前に、戸惑った表情を見せるチャイルドたち。私は声を掛けました。「大丈夫だよ、一緒に行こう!」初めての長距離移動、初めての外国、初めてのモノ、見たこともないような人たち。。。。。たくさんの「初めて」に、とても緊張していました。

しかし数日後、イベント本番の舞台に立つチャイルドたちは、皆実に堂々としていました。最初は、緊張と不安でいっぱいだったのに、500名を前に力強く自分の想いを伝えている。この変化の秘密は何なんだろう、と考えていたときに、フィリピンから来日したチャイルド、アメリカちゃん(15歳)が言っていた言葉を思い出しました。「(これまでお会いした人)みんな本当に良くしてくれた。私たちのことを本当に考えてくれていた」そして、「そうか、日本で出会った皆さまのあたたかさ、子どもたちへの想いが、チャイルドたちの力になったのだ」そう感じずにはいられませんでした。

右端が、イベント本番のアメリカちゃん(15歳)

右端が、イベント本番のアメリカちゃん(15歳)

日本に滞在中、チャイルドたちは、様々な方々と出会いました。例えば、チャイルド・スポンサーとしてご支援くださっている小学校の子どもたち、ボランティアとして協力くださっている企業の皆さま、イベントに足を運んでくださった皆さま。日本の支援者の皆さまにお会いして感謝をお伝えできるのを楽しみに来日した彼らですが、それらの交流を通して彼らが感じたのは「遠い国に、自分たちのことを想っている人たちが本当にいる」、そのことだったのではないかと思います。そう実感できたことで、チャイルドたちは安心し、そしてそれが、「自分たちも、想いを、感謝を、伝えたい!」という強い気持ちにつながり、イベント直前の「緊張してない、楽しみ!」というフィレッテちゃんの言葉につながったのではないか、そう思うのです。(ちなみに、フィリピンのチャイルド3名は、9月17日当日の歌の振り付けなどの自主練(!?)を、滞在先のホテルで毎晩していました。「もう寝る時間だよ~」そう言うのが、フィリピンの女の子2名と同じ部屋に宿泊していた私の役割でした。)

WVJ事務所で、スタッフのギターを片手にリラックスするルワンダのチャイルドたち

WVJ事務所で、スタッフのギターを片手にリラックスするルワンダのチャイルドたち

フィリピンのチャイルドたち。滞在先ホテルにて

フィリピンのチャイルドたち。滞在先ホテルにて

イベントが終了し、チャイルドたちは無事帰国。後日、付き添いで日本に来ていたルワンダ人スタッフから連絡がありました。来日したルワンダのチャイルド3名が、帰国後、WVルワンダのスタッフの前で、日本で発表した詩の朗読を披露したそうです。とても堂々としていて、スタッフは皆とても感動したとのこと。

それを聞いて私も感動し、大きな励ましを受けました。「人を想う力は、周りにひろがり、未来につながっていくのかもしれない」そんなことを思いました。遠い国に自分のことを想う人がいることを知り、チャイルドたちが自信をつけていく。そして、そのチャイルドたちを見て、周りやコミュニティが少しずつ少しずつ変わっていく。そんな風になったら良いな、と思いました。

マーケティング第2部  中島みぎわ

【関連ページ】
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世界の問題と子どもたち

この記事を書いた人

WVJ事務局
WVJ事務局
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