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ベトナム:プロパガンダアート

町中でこのような看板を見かけます

町中でこのような看板を見かけます

ハノイの街を歩いていると、カラフルな看板やポスターが目につきます。プロパガンダアートといって、簡単に言えば、宣伝行為を行うためのアートです。

ハノイのお土産屋さんに並ぶプロパガンダポスター

ハノイのお土産屋さんに並ぶプロパガンダポスター

私の勝手なイメージでもプロパガンダアートは戦時中や社会主義という感じですが、こちらベトナムでは現役でベトナム政府の宣伝に使用されています。そのためこの独特なアートは観光客にも人気で、お土産屋さんでポスターが売られていたり、プロパガンダアートを使ったTシャツやマグカップなども手軽なお土産としてあります。

事業地の道路沿いに設置した看板(これでも人通りの多い道です)

事業地の道路沿いに設置した看板(これでも人通りの多い道です)

私たちの事業「ディエンビエン省における妊産婦・新生児の健康改善事業」行っている地域では、まだまだ産前健診を受けなかったり、助産師の介添えなしに自宅出産を行う妊婦さんが多数います。産前健診を受けていれば早期に問題を発見できますし、保健施設で分娩を行なえば、緊急の場合にも迅速に対応しやすくなります。

事業地の保健センター前に設置した看板

事業地の保健センター前に設置した看板

私たちの事業では安全なお産が行われるように、保健施設環境の改善、保健スタッフへの医療研修、村の人たちに対する妊産婦・新生児ケアに関する知識を普及させる活動を行っています。

地域の女性たちの多くは読み書きができません。そのために私たちの事業でもできるだけ絵を使って簡単にメッセージが読み手取れるようにしました。そこで作製したものが立て看板です。

事業地の保健センターに貼られているポスター

事業地の保健センターに貼られているポスター

これらの絵を見て私たちが伝えたかったメッセージが読み取れますか?実際に絵の下にはベトナム語で「産前健診と出産のために保健施設に来てください」と書いてあります。絵の中の人物には、親近感をもってもらうようにモン族とターイ族の衣装を着せました。

これらの看板を事業地の村で、保健施設の隣や人通りのある道端などに立てて、メッセージを送っています。アートになるにはまだまだですが、この看板を見て、少しでも多くの人にメッセージが伝わり、一人でも多くの妊婦さんが保健施設に来てくれることを願っています。

この記事を書いた人

三浦真穂
三浦真穂
大学院在学中にフィリピン留学をし、ストリートチルドレン保護のNGO活動に参加する。大学院修了後、他NGOにてタイ、ラオス事業を担当し地域開発に関わる。その後モンゴル駐在にてマンホールチルドレン保護事業、リベリア駐在にて帰還民支援事業などに従事する。2011年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 緊急人道支援・グラント事業課 アジアチーム所属。2011年1月~2012年4月まで、ソロモン諸島に駐在。2012年11月から2016年6月まで、ベトナムに駐在。
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