【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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子どもを想う力 ―母の愛に包まれて―

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英語の授業を受けるウガンダの子どもたち

みなさん、こんにちは。インターンの川嶋です。
今年の春から、コミュニケーション課のグローバル教育で活動しています。

初めてのブログで何を書こうかと散々悩んだ末に、今回は私にとって一番身近な人である、母のことについて書くことにしました。非常に個人的な内容で申し訳ないのですが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

私は今、大学院の学生で、将来は国際協力の道に進みたいと考えています。
そんな私の将来について、母は昔から反対でした。高い学費を払って大学院に行く意味を、危険を冒してまで海外に行く意味を、未だに理解できないと言われます。

専業主婦として、仕事一本の父を陰で支え続けた、古風で保守的な母。自由奔放な私とは分かり合えない部分が多く、反抗ばかりして育ちました。

私が休学してアフリカへ行きたいと言った時も母には猛反対され、結局夜勤の仕事をしながら自分でお金を貯め、勝手に行くとだけ伝えました。それでも、朝帰りをすると必ず机の上には朝ごはんが用意されており、母は反対しながらも常に私の身体を気遣ってくれました。

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みんなの夢を木に張り、Dreams will come true 「夢はかなう!」というタイトルをつけました!

そして、出発の日。
私は、駅で母から小さな封筒を手渡されました。
電車の中でその封筒を開けてみると、そこには手紙とお金が入っていました。

「辛くなったら、いつでも帰っておいで。」

親の心配さえも鬱陶しいと感じていた親不孝な私も、その時は母の底知れない愛に、ただただ甘えることしかできませんでした。

おそらく母は今も、私が進む道に納得はしていません。心配ばかりかけていると思います。それでも母は私のことを一度も見放すことなく、静かに見守っていてくれます。そして私が本当に助けを必要とした時、一番の味方になってくれます。

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両親を失った子どもと筆者

親が子どもを想う気持ちは、子どもには計り知れないほど深くて、尊いものなのかもしれません。それは世界共通の想いであり、どんな親でも、どんな子どもでも、この世界には親子の数だけ愛があふれていると思います。

しかし、世界では飢餓貧困紛争など様々な理由により、時にその想いが報われないことがあります。十分な食べ物を得られずに栄養不良になる子ども、紛争に巻き込まれて手足を失う子ども、適切な医療サービスを受けられずに死んでいく子ども。世界には、親の愛だけではどうしようもない現実があるのです。

親の愛によって子どもたちが守られていく世界。当たり前かも知れませんが、決して当たり前ではありません。

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子どもたちに授業を教えるサポートをする筆者

大人が、親が、子どもを想う気持ちは世界共通の希望であり、世界を変えていく大きな力でもあると思います。そんな想いを形にしていくことができれば、子どもたちの笑顔も増え、世界はもっともっといいものになっていくのではないでしょうか。

私自身、まだまだ親に甘えっぱなしで、世界のために何ができるかなんて全く見当もつきません。卒業後どんな道に進むのか、将来どんな家庭を持つのか、それさえもよく分かりません。

しかし、これからどんな人生を歩んでいこうとも、常に自分を産み育ててくれた親への感謝を忘れず、親からもらった愛情を、そして幸せを、誰かに与えられるような人でありたいと思っています。

WVユースプログラムでお話をする筆者

WVユースプログラムでお話をする筆者

ワールド・ビジョン・ジャパンでの活動も残り半年となりましたが、いつも支えてくださるスタッフのみなさまに感謝をし、今後も精一杯努めさせていただきますので、引き続きご指導よろしくお願いいたします。

長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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子どもを想う力。チャイルド・スポンサーシップ
クリスマスまでに3000人のチャイルド・スポンサーを募集しています
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この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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