【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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やってみた「働き方改革」。そのワールド・ビジョンらしさとは?(前編)

「来月はみんプラで休みを取るんだ」
「おぉぉ、そうなんだ! ずっと忙しかったもんね。取れてよかった~」

スタッフ同士でこんな会話が交わされることが珍しくなくなったワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)ですが、読者の皆さまには「みんプラって?」と頭にクエスチョンが浮かびましたよね。失礼しました。

改めまして、こんにちは、サポートサービス部 人事・総務課の中嶋です。
1週間まとまったお休みをいただいた後で、すっきり&リラックスした頭でこのブログを書いています。

この夏、新しくなった事務所の受付スペースで(筆者)

この夏、新しくなった事務所の受付スペースで(筆者)

「委ねられているものを創造的に活かし、変化に挑戦し続ける組織と人を作る」

これが2017年10月から始まったWVJの3カ年計画の目標の一つでした。
委ねられているもの(リソース)を上手に活かせる人になること。創造的な人になること。挑戦する勇気のある人になること。これを組織の力にすること…。

当初は「働き方2.0」と呼んでいたこのテーマについて、考えながら走り続けてきました。今、つかの間、足を止めています。

休むことで、よりよい仕事を。新しい休暇制度

実は私が取得した1週間の休暇も、この目標に対するアクションのひとつでした。
2019年から始まり、今年で3年目になった「みんなプラス休暇(連続特別休暇)」という制度で、今は「みんプラ」として定着しています。

「有給休暇3日間に特別休暇2日間をくっつけ、土日と合わせて9連休以上にすると、使った有給休暇と同じ日数の特別休暇が次月に返ってくる(休暇がプラスされる)」という仕組みです。仕事から一定期間離れることで、元気になって新しい発想を得ることが目的のひとつ。また交代で長期休暇を取ることで、業務を整理・明文化し、属人化を避ける狙いもあります。

WVJにはまじめなスタッフが多く、必要以上の休みは取りづらいな~という雰囲気がありました。が、思い切って「みんプラ」休暇を取得したスタッフからは、「家族や友人と良い時間が過ごせた」「元気になった・リフレッシュできた」の声が多く(アンケートでは8割近く!)聞かれました。休暇3日めくらいからようやく気持ちが休みモードになるのかもしれません。予想以上の効果をスタッフ自身が実感できる結果になりました。

1年目は旅行などに使ったスタッフも多かったのですが、昨年も今年も新型コロナウイルスの影響が大きく、アクティブに過ごせないのは残念です。それでも、あえて意識的に仕事から離れる効果は大きいと考えています。

私も休暇中、特別なことができたわけではありませんが、家電の傷んだ部品の注文、自分の歯のチェックなどなど、普段ついつい後回しにしていることを片付けることができました。また、少し時間をかけて料理をしたり、街で秋服を見たり、一人でふらっと入ったお店のフォーが美味しかったり、小さな幸せをたくさん味わいました。改めて書くと地味ですが、また前向きに仕事に取り組む気持ちがわいてくるのを感じます。

何年か前に行った上高地。コロナの状況が落ち着いたらまた行きたいです

何年か前に行った上高地。
コロナの状況が落ち着いたらまた行きたいです

 

「働き方2.0」に取り組んだ3年間

連続休暇以外には、在宅勤務制度フレックスタイム制もリニューアルしました。

以前の在宅勤務制度は、深夜・早朝のWV全体の会議に出る際等やむを得ない場合のみに許可されていましたが、これを変更し、仕事の効率を上げるために利用できる制度としました。

フレックスタイム制は、従来、1日の業務時間は固定で、コアタイムも長く、始業・退勤時間のみスライドできたものを、月フレックス制(1カ月の間で決められた勤務時間を満たせばよいもの)に変更しました。

こうした制度設計は、私自身が、子どもが小さいとき、また、身内の看病・介護の際に感じた経験や反省を込めた部分もあります。

メリハリをつけて、早くお迎えに行ける日を作ってあげられたら。読み聞かせなど、学校のお手伝いにももう少し関われたら。仕事を長期に休まなくても、地方に住む家族をサポートできたら。贅沢を言うならば、ほんの少しでいいから自分だけの時間があったら…。

小さかった頃の子どもたち。今はもう私より背が高い

小さかった頃の子どもたち。今はもう私より背が高い

スタッフの反応はと言うと、当初は「ニーズを感じない」という声や、変わることへの抵抗や不安の声もありました。利用率も実際には芳しいものではありませんでした。

それでも、誰でも同じように、ワークライフバランスがうまく取れなくなる時期を迎える可能性があるし、また、そのような状況にならなかったとしても、「よく働き、よく学び、よく遊ぶ」を大事にしたいと思いました。自分自身のことも大事にすること、それは、世界の子どもたちのニーズに応えていく支援者としての私たちにも必要だと考えたからです。

赤ちゃんのいるWVJのママスタッフたち。大変だけど、一人じゃない!

赤ちゃんのいるWVJのママスタッフたち。
大変だけど、一人じゃない!

3年間かけて、テストを繰り返しながら少しずつ整備をしてきました。2020年4月にはすべての制度が本運用となる予定で、制度面では3カ年計画でやろうと思っていたことはひとまずできたかな、と思っていました。

コロナ禍ですべてが変わって…

そんなときに、新型コロナウイルスの感染拡大が始まりました。
好むと好まざるとに関わらず、全員が在宅勤務制度を経験することになりました。これまでやってきたことをベースに、様々なことを一気に急加速させる必要に迫られました。VPNの導入や機器の調達、新しい勤怠ツールの導入、そのための助成金等の申請などなど、怒涛の日々が続きました。

後編へ続く

サポートサービス部 人事・総務課
中嶋 早苗


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支えるひとを、支える仕事。

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この記事を書いた人

WVJ事務局
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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