【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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チャイルドとの手紙交流の再開を願って

チャイルド・スポンサーシップの手紙交流を担当している池田知子です。
新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行により、「チャイルドと手紙を通じてやりとり」ができない状況が続いていることへの、チャイルド・スポンサーの皆さまの、ご理解・ご協力に心から感謝しています。一方で、皆さまのチャイルドへの温かい思いを知るほどに、その気持ちにお応えできず、申し訳ないです。

チャイルド・スポンサーからのカードを手に喜ぶエスワティニのチャイルド。世界各地で見られるチャイルドの笑顔

チャイルド・スポンサーからのカードを手に喜ぶエスワティニのチャイルド。世界各地で見られるチャイルドの笑顔

まだ手紙を開始できない理由の一つは、現地の事情です。一例として、特に、今年の2月に届いたエスワティニ(旧スワジランド)のスポンサーシップ・マネジャーからの報告には、胸が痛みました。

「新型コロナ第二波が来ている。ここ数カ月、新型コロナによる死亡率は過去最悪になり、国中に「恐れ」が広がっている。政府は、不要不急の外出自粛、夜8時以降の外出は禁止などの規制を敷く一方で、人々に希望を失わないようアナウンスしている」

エスワティニでは、1万7,000人以上の新型コロナウイルス感染症の感染と、650人の死亡が確認されています(2021年3月1日現在)。

政府は非常事態宣言を発令し、2020年3月から5月にかけて部分封鎖を実施。学校を閉鎖、集会を禁止、不急の事業を停止させました。世界で最もHIV/エイズ感染率が高く(人口の26%)、人口の59%が貧困の中で暮らし、28%が失業している中、多くの人々が新型コロナウイルス感染症の影響を受けやすくなっています。

恐れの中にいる人々のことを知り、心が痛みます

恐れの中にいる人々のことを知り、心が痛みます

不安の中で

マネジャーからの報告では、エスワニティ国内には手紙や宅配便がウイルスを運び、感染源になるのではないかと恐れている人がいることも書かれていました。

日本でも、昨年1月に新型コロナが話題になり始めた当初、「ウイルスの生存期間は?」などといった話題がメディアで取り上げられました。そして、昨年2月2日には、世界保健機関(WHO)が「コロナウイルスは、書簡や小包などの物体の表面に長く生存できない」と発表したことを知ってホッとしたのを覚えています。

水道をひねれば水が出るので手洗いも簡単にでき、行く先々に消毒液が置かれ、インターネットやTVで簡単に情報入手ができる日本でも、恐れがあります。まして、正しい情報へのアクセスが限られている支援地域の人々、子どもたちは、どんなにか不安と恐怖の中にいるかと思うと、心が痛みます。

エスワティニのチャイルドからの手紙。汚れてしわがよった便せんに書かれたチャイルドの手書きの大きな文字を見ると、チャイルドが時間をかけて、一生懸命書いたことを感じます

エスワティニのチャイルドからの手紙。汚れてしわがよった便せんに書かれたチャイルドの手書きの大きな文字を見ると、チャイルドが時間をかけて、一生懸命書いたことを感じます

現地でのワールド・ビジョンの支援活動

新型コロナウイスル感染症への対応は日本を含めた世界中が現場です。ワールド・ビジョンが過去70年に対応してきた数多くの緊急人道支援とは大きく異なる要素がたくさんあります。その中にあって、すでにチャイルド・スポンサーシップを通して活動をしている地域的な基盤があること、信頼関係があることで、必要な活動を迅速に行うことができています。皆さまのご支援に感謝します。

ワールド・ビジョンでは、人々がウイルスを予防し、感染拡大の二次的影響から回復するため、中長期の開発活動に移行しています。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、農村部の保健プロモーターや宗教リーダーを対象に、新型コロナウイルス感染症予防に関するメッセージを地域社会と共有するための研修を実施しています。

また、手洗いのためのきれいな水を地域に提供し、衛生キットを配布しています。また、地方の保健・医療従事者に手袋やマスクなどの個人用保護用具を提供するなど、保健機能の強化にも取り組んでいます。
さらに詳しくはこちら

皆さまのご支援によって、新型コロナウイルス感染症から子どもたちと家族を守る活動ができていることが、私に希望を与えてくれます。

コロナ前、スポンサーシップの活動で集まったエスワティニの子どもたち。喜びいっぱいの笑顔がまぶしい

コロナ前、スポンサーシップの活動で集まったエスワティニの子どもたち。喜びいっぱいの笑顔がまぶしい

つながりを信じて

エスワティニのスポンサーシップ・マネジャーからの現地報告のメールは、このように結ばれていました。

「この時期が早く終わりを迎え、通常の支援活動に戻れることを願っています。
日本のために、特に日本のチャイルド・スポンサーの方のために祈ります。
神様の祝福がありますように」

チャイルド・スポンサーの皆さまには、文通の再開をお待たせし恐縮ですが、今は、お互いを思い合い、祈り合うことで、目に見える交流はなくとも、つながっていることを感じていただければと思います。

私も、アフリカの太陽の下、エスワティニの子どもたちが、きらきら輝く白い歯を見せて大きく笑える日を祈りつつ、手紙再開の方法を模索していきます。

支援者サポート課
池田 知子

コロナ前に開催していたWVカフェでは、いつもチャイルド・スポンサーの皆さまが、チャイルドからの手紙を見せ合い、自分の子どものようにチャイルド自慢をする姿を拝見しました(前列右端が筆者)

WVカフェでは、チャイルド・スポンサーの皆さまが、チャイルドからの手紙を見せ合い、自分の子どものようにチャイルド自慢をする姿を拝見しました(前列右端が筆者)

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この記事を書いた人

WVJ事務局
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