【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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「あたたかい支援」を体感する

よく、「あたたかいご支援をありがとうございます」ということばを使っています。
・・・が、支援ってほんとうに あったかい !」と実感をもって理解できたのは、恥ずかしながらここ数年のことです。

「あたたかさ」は、なんとなくの実感だった

「NGOのスタッフなのに!?」と驚かれてしまうのは重々承知しているのですが…告白しますっ。支援を受ける側である子どもたちや、その家族、コミュニティの人たちがどう感じているか、わたしは自分で直接事業地の様子を見聞きしたことがありません。事業地を訪れたスタッフからの報告や、自分が支援しているチャイルドからのお便りをもとにした想像が中心でした。

というのも、人事・総務課に所属するわたしは、東京の事務所で仕事にあたることが99%以上。まれに出張したとしても、だいたいは会議が中心で、なんと仕事の一貫で「支援の現場」に行ったことはないのです。
(管理部門の仕事は、ほぼ@東京です。NGOの仕事は海外出張ばかりと思う方もおられるかもですが、実はそうではありません)

ご支援者の方のお声は、日常業務のなかでお聞きする機会があります。ご支援者さまと同じように、自分が支援しているチャイルドからの報告書やお便りなどを通じて、「こんなに大きくなった」「絵がじょうずになった!」と変化や成長に喜びを感じ、「支援する側の気持ち」を実感もしていました。

支援しているチャイルドから届いたイラスト。年を経るごとに正確な描写になっていて成長を実感します

支援しているチャイルドから届いたイラスト。年を経るごとに正確な描写になっていて成長を実感します

「支援する側」から「支援される側」へ

大人になってからは「支援される」よりも「支援する」側であることが多かったわたしに、変化が起きました。
「支援される側」になったのです。そのきっかけは、子どもが生まれたことでした。

妊娠中から今に至るまで、特に子どもを連れているときは、周囲の人たちに助けられている、と感じることがとても増えました。電車の中で席を譲っていただいたり、階段の上り下り時にベビーカーを持ってもらったり、子どもが泣いているときにあやしてもらったり・・・等々。

―かんじんなことは目に見えないー 「星の王子さま」の絵本をみる息子。まだまだ内容は???です

支援をうけたとき、もちろん物理的にも助かった、と感じます。
家族でも、友人でも、知り合いでもない、見ず知らずの方からの「思いやり」をいただくと、「助かった」という以上に、嬉しさでぽっと心が温かくなることに気づきました。

自分が支援される側になってはじめて、支援を受けている途上国の子どもたちも、こんなふうに支援者の方からのあたたかさを感じているのかな、と思うようになりました。

「あたたかさ」を届ける

ワールド・ビジョンは、世界中の子どもたちの「健やかな成長」(Child Well-being)のために活動しています。
この「健やかな成長」には、学校を建てて、先生を訓練して、学ぶ環境を整える、とか、生計の手段を整えて、保護者が収入を得られるようする、といった物理的な支援はもちろんですが、子どもたちが保護者や周囲の人々から愛され、大切にされながら成長できる環境をつくる、ということも大切な要素になっています。個人的には、ここがワールド・ビジョンの支援プログラムの「キモ」だと思っています。

支援の「成果」が語られるとき、その中心となるのは目に見えるアウトプット、インパクトだと思います。
分かりやすい例を挙げるとすれば、受益者が何人で、何がつくられて、どんなプログラムが実施されて、その結果このようになりました、のような。
それと比較して、「子どもたちが愛されているという実感をもって成長できること」という指標は、目に見ることは難しく、効果を測るのも時間がかかります

チャイルド・スポンサーシップ「顔のみえる支援」であり、かつ、長期的に子どもたちの成長を見守ることができるプログラムです。
遠い国に、自分のことを見守ってくれている、思ってくれている人がいるという「あたたかさ」をチャイルドたちもきっと感じてくれていると思います。

また、子どもたちと直接つながりがない支援の形であったとしても、「あたたかさ」は必ず届いているのではないかなと、支援を受ける側になったことで、実感をともなって感じられるようになりました。

「あたたかさ」を体感した実感を込めて、もういちど。
ご支援くださっている皆さま、あたたかいご支援を、いつも本当にありがとうございます。

人事・総務課のメンバー(左から2番目が筆者)

人事・総務課のメンバー(左から2番目が筆者)

サポートサービス部 人事・総務課
加曽利

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ワールド・ビジョン・ジャパンでは厳しい環境に生きる子どもたちに支援を届けるため、11月1日(金)~12月27日(金)まで、3000人のチャイルド・スポンサーを募集しています。

クリスマスまでに、あと3000人の子どもを救いたい

この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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