【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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【グローバル教育レポート ③】想いをカタチに ー高校生のアクションー

ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)が実施するグローバル教育の活動を通して、支援を必要とする人々や難民の現状を知り、「何かしたいと思いました」という感想を寄せてくださる生徒さんがたくさんいます。しかし、実際にその想いを実行に移すことは、決して簡単ではないと思います。昨年実施させていただいた「世界難民の日 特別シンポジウム」に参加してくださった川口くん(当時:麗澤高校3年生)が、「難民の人々が困っていることを知り、協力したいと思った」という感想から、全校生徒に呼びかけを行い、243着もの古着を集めたアクションをご紹介します。

■ インタビュアー:松本(WVJスタッフ) 
■ インタビューを行った相手:難民支援のために古着回収を行った、川口君、中村さん、鈴木さん

全校生徒に呼びかけて集めた243着の古着を難民支援へ

全校生徒に呼びかけて集めた243着の古着を難民支援へ

松本:なぜ、難民の人々への支援として、古着を集めようと思ったのですか?

川口君:昨年6月、WVJの「世界難民の日」特別シンポジウムに参加させていただいて、困っている難民の人々がいるということ、ユニクロの方のお話で衣類が必要とされていること、そしてユニクロのお店で衣類を回収していることを知り、ぜひ協力をさせていただきたいと思いました。

中村さん:川口君に声をかけてもらって参加しました。でも誘われたからっていうだけではなく、人のためになることはいいことだなと思ったので、手伝わせてもらうことにしました。

先生の協力を得て、古着を学校から回収店舗へ

先生の協力を得て、古着を学校から回収店舗へ

松本:皆さんが古着回収を呼び掛けたとき、周りの生徒さんの反応はいかがでしたか?

川口君:「服が集まるといいね」というのが一番多い反応でした。「がんばれ」と言ってくれる同級生もいたので嬉しかったし、力になりました。

中村さん:家族に話したら、「用意するね」って言ってくれたのですごく嬉しかったです。

鈴木さん:さっそく持ってきてくれる友達がたくさんいて、最後に「243枚着集まった」と言った時も、「すごいよかったね」と言ってもらい嬉しかったです。

古着を回収店舗に運ぶ鈴木さん、川口くん、中村さん

古着を回収店舗に運ぶ鈴木さん、川口君、中村さん

松本:逆に大変だったことがもしあったら教えてください。

川口君:呼びかけのタイミングが遅くなってしまいましたが、先生方にもフォローしてもらったおかげで1週間で243着集めることができました。呼びかけの方法によって、協力者の人数が変わるということを学べたので今後に活かしていきたいです。

中村さん:呼びかけが直前になってしまったので、(古着回収について)あまり知らない人が多かったなと思います。回収しているところを通った時に見てもらえるように、部屋などを準備したのが大変だったかなと思います。

鈴木さん:twitterやinstagramでも呼びかけをしましたが、もう少し前か声がけをすればよかったかなと思います。

松本:大変な思いもされた中で取り組んでくださったんですね。では、これからに向けての想いを聞かせてください。

川口君:大学に入ったら、今回の経験を活かし、もっと自分から多くの人に呼びかけて難民支援に協力をしていきたいと思います。

中村さん:今回は海外の困っている人のために取り組みましたが、日本の中にもいろいろな問題があると思うので、そこも見過ごさないようにしていきたいと思います。

鈴木さん:大学生になったら、ボランティアなどにもっと積極的に参加して、困っている人を一人でも多く助けられたらいいなと思います。

難民シンポジウムに参加し、古着回収を呼びかけた川口君。「これからもこの経験を活かしていきたい」

松本:どうもありがとうございました!WVJでは、学生の皆さんに参加していただけるイベントなども企画していますので、ぜひご参加ください。

■ WVJは、「難民」テーマの新しいキャンペーン、「Take Back Future ~難民の子どもの明日を取り戻そう~」を開始しました。

■ 回収してくださった古着は、「世界難民の日」特別シンポジウムにご協力くださった株式会社ファーストリテイリングが、難民問題に対し国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協働で実施した「全商品リサイクル活動」を通じた衣料支援活動へ届けました。(※ワールド・ビジョン・ジャパンでは古着の受付を行っておりません)

マーケティング第1部 コミュニケーション課
グローバル教育担当 松本謡子(ようこ)

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【関連ページ】
世界の難民危機と子どもたち
WVJのグーローバル教育(講師派遣/事務所訪問/教材等)

【グローバル教育レポート】
① WVJから発信!グローバル教育レポート
② あの人は今

【松本スタッフの過去のブログ】
「今、私にできること」~あなたの「え!?」が聞きたくて~

この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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