【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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「N女」の謎に迫る② ~何でみんな「高学歴」なの!? 学歴ってやっぱり大事?~

=はじめに=

「NPO業界で働く女性」が、今、「N女」(エヌジョ)と呼ばれているのをご存知ですか?

中でも、高学歴で大企業勤務の経験ありなど、“ハイスペック”な経歴を持ったうえで、NPO業界で働くことを選ぶ女性が「謎めいている」という理由で、注目を浴びています。「N女」という言葉を生み出した「N女の研究」(中村安希著:2016)という本との出会いをきっかけに、私、広報スタッフの堂道(どうみち)が、ワールド・ビジョン・ジャパンで働く「N女」の素顔に迫ってみることにしました。

前回に引き続き、今回も、2017年4月に新しく事務局長に就任した木内「N女」編をお届けします。

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私、知りませんでした。皆さんの「N女」への関心が、とてつもなく高いことを!!

なんと「N女」シリーズが、驚異的な大ヒットを記録したのです。ヒットを望んでいたわけではなかったですが、皆さんの関心に沿う内容であったことは、素直に嬉しかったです。が、喜んだのも束の間、私は今、「この人気を維持しなければ」という重圧と戦っています。(拡散してほしい、という気持ちを汲み取ってください)

さて、今回のテーマは「学歴」です。ワールド・ビジョン・ジャパンに在籍している58名の「N女」のうち、27名(46.6%)が修士号を取得している、というデータに前回触れましたが、NPO業界は、高学歴の人が集まるところ、というイメージ、ありましたか?

「特殊な業界だから、普通の人とは考え方が違いそう(大学院まで出たのに、高給を目指さない、変な人たち)」という、ぼんやりとしたロジックに落ち着く感じでしょうか。

そこで、さっそく、最終学歴が「オックスフォード大学院卒業」である事務局長の木内「N女」が、NPO業界における「学歴」をどう考えているのか、迫ってみました!

オックスフォード大学の校舎

思い出がつまったオックスフォード大学の校舎

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Q.学歴って、大事だと思いますか?

「学歴」を聞かれると、「どの学校に行ったか」を答えがちですが、今、特にNPO業界に求められている答えは、「どういう勉強をしてきたか」ではないかと、最近は思い直しています。どのような課題意識があったのか、それを学問や勉強を通じてどのように理解を深めたのか、そしてその結果、今、どのように生きているのか、ということです。なので、勉強は一生かけてやるものだとしたら、「学歴」はその人の「生き様」にもなるかなぁとも思います。

Q.NPO業界に、高学歴の人が多いのはなぜだと思いますか?

「社会のここを変えたい」「なぜこんな問題が」などと思って、それを仕事にしたいと思っている人が、その働く場の1つとしてNPO業界を求めるわけですよね。なので、NPO業界で働く人に、比較的高学歴の人が多いのは、課題意識が強くて、その課題解決に貢献したい、という想いが強いことに相関関係があるような気もします。しかも、その学びをするために、なるべくベストに近い環境を選びたいと思うとすると、自分の課題意識に合ったプログラムやカリキュラム、それを教えられる教授、同じような志を持ち、刺激し合える同級生や学生が揃った場所を選びますよね。そういう背景から、「高学歴」と呼ばれるところを経る人が、NPO業界、特に途上国を現場にする国際協力NGOには多いのかもしれないです。

Q.人事採用など、マネージメントの視点から「学歴」はどう考えますか?

事務局長という立場になって、採用や育成に関わることが多くなりましたが、その視点で見ても、「どこの学校を出たか」よりも「何を求めて、どうなりたくて、どこで、どのように学んできたか」ということがNPO業界で働くうえではとても大切な問いになると思っています。どんなに一流大学を出ていたとしても、その問いに答えられなかったら、NPO業界のDNAとはマッチしないと思います。

ラグビー日本代表を率いた指導者、エディー・ジョーンズはこう話していました。「仕事において、背景や経歴あるいは肩書きは、これまでの経緯であって、参考にすぎません。大切なのは、今ここで、いい仕事ができるか、ということに尽きる」(エディー・ジョーンズ『ハードワーク 勝つためのマインドセッティング』講談社、2016)。これは、NPO業界も同じだなぁ、と思いました。自分の長所を客観的につかんで、それを磨きながら、変化する社会が産み出す新しい課題にチャレンジし、最終的には、なんとか結果を出す。そういう姿勢が一番大切ではないか、と考えます。

Q.オックスフォード大学院では、どんな学生生活を過ごしましたか?

オックスフォードでは、同い年ぐらいの人が多かったのですが、その同級生たちがメチャクチャ頭良くて、授業中の彼らの質問の意味を理解できなかったほどです。すごい、と思いましたね。しかも、それでもって、よく遊ぶんです。ピアノがセミプロ級だったり、料理が一流だったり、勉強以外のことも一生懸命楽しんでいました。そういう同級生たちと、(当時の)イラク戦争など、あらゆるテーマについてよくディスカッションしました。意見があってナンボ、という世界で、同調圧力から一気に解放された感があり、いい刺激となりました。

Q.息子さんには、どのような教育を望んでいますか?

中学3年生男子、今日から期末試験ですよ~。母親として語るとまた別の世界が繰り広げられるので、それはやめておきましょうよ(笑)うちの子は、まだ夢がないんですって。「何になりたいか分からない」と言っているので、「何かになりたい!」と思った時に、可能性を広げておけるような進路を考えた方がいい、とは伝えています。もし、極めたい道が見つかって、大学に進学しなかったとしても、若いうちはやりたいことに打ち込んでもいいと思います。大学って、それだけでパスポートになるところがありますが、いつでも行けますから。

オックスフォード大学院の入学式。将来のワールド・ビジョン・ジャパン事務局長、木内「N女」はどこでしょう…?

オックスフォード大学院の入学式。将来のワールド・ビジョン・ジャパン事務局長、木内「N女」はどこでしょう…?

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課題意識が強くて、そのためにベストな学びの環境を選んできた“結果”として、世で言うところの「高学歴、一流」を経ている。だから、「高給」は求めていない。

少し、繋がってきたでしょうか。謎が解けてきたかもしれません!?

いやいや、謎だらけの「N女」がワールド・ビジョン・ジャパンにはまだ57人もいます(最近、新たな「N女」たちも入団しました)。木内「N女」に迫るのはラストになるかもしれない次回のテーマは、「英語はやっぱり大事?」です。ワールド・ビジョン・ジャパンスタッフの半数以上は、英語が堪能、その他、3つ、4つの言語を話せる人もいます!

国際協力の分野で働きたくて、英語を習得したの?帰国子女?留学?
何でみんな英語話せるの!?仕事でどれぐらい英語使うの?
やっぱり、英語は大事?

次回もご期待ください!

 

マーケティング第1部
コミュニケーション課
堂道 有香

※NPO Non-profit Organizationの略。非営利団体のこと。
※NGO Non-governmental organizationの略。非政府組織のこと。

 

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【関連ページ】

「N女」の謎に迫る① ~高学歴をもって、なぜNPO業界の道へ?~
「N女」の謎に迫る③ ~国際協力に、英語ってどれくらい必要!?~
「N女」の謎に迫る④ ~大手外資系企業ゴールドマン・サックス社員が、突然「N女」になったワケ~
堂道スタッフの過去のブログ① ここでは、涙の数だけ、強くなれない
堂道スタッフの過去のブログ② 「生きていれば、また会える」という嘘
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この記事を書いた人

WVJ事務局
WVJ事務局
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NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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