国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフブログ

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誰かを「想う」クリスマス

「ぼくは、おさらをはこんで、おこづかいをもってきました。せかいのこどものためにつかってください!」

クリスマス募金を届けにワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)の事務所に来てくれた5歳の男の子の言葉です。お皿を運ぶお手伝いをして、お小遣いを貯めて、クリスマス募金として持ってきてくれたのです。

「5歳の子どもたちには募金のこととか、難しすぎるんじゃないの?」そのように思われる方がいらっしゃるかもしれません。私も以前はそのように思っていました。

しかし、この募金を持ってきてくれた5歳の子どもたちは、春にもWVJの事務所に来ており、その時に私が話した途上国の子どもたちのことをしっかり覚えていてくれました。「きれいなお水がなくて、こまっている」「ごはんが1日に1回しか食べられない」、子どもたちなりに少しずつ理解を深めてくれています。

そして、子のどもたちの記憶力には、いつも驚かされます。何度か訪問した保育園の5歳の子どもたちは、以前私が使った紙芝居に出てくるルワンダの少年の名前をはっきり覚えていてくれて、私の顔を見るなり「エリックくんのお話の人だ!」と元気な声で迎えてくれました。

また、子どもたちの想像力は大人以上かもしれません。栄養不良の子どもの写真を見て、「おなかがすいている」ということだけでなく、「さむいのかもしれない」「かなしいのかもしれない」と豊かな想像力で思いを馳せてくれます。

ベトナムからメリークリスマス!

ベトナムからメリークリスマス!

クリスマス募金を持ってきてくれた4、5、6歳の子どもたちは、「世界のこまっているお友だちをおうえんしよう」という思いで自分にできることをして、募金をしてくれています。お手伝いは、いろいろあるようです。

ある子どもは「わたしは、りょうりをしました!」と素敵な笑顔です。次の子どもは緊張しているのか、しばらく沈黙してから、「ぼくは、しんぶんをパパにもっていきました」と小さな声で振り絞るように教えてくれました。発表できて安堵の表情です。

傑作は「ぼくは、はやくおきました!」素晴らしい!早く起きるとお小遣いがもらえるのですね。募金を受け取ったスタッフも思わずにっこり。心がぽかぽかする素敵なクリスマスプレゼントをいただきました。ちなみに、1回のお小遣いは50円や100円とのこと。一緒に取り組んでくださっている親御さんにも心から感謝します。誰かを想って行動できる、その姿勢が小さな頃から育まれ、5歳ながらにして立派な「地球市民」です。

中学生・高校生の皆さんもクリスマス募金を持ってWVJの事務所に来てくださいました。募金は文化祭の収益だそうです。アイスクリームやクッキーを売ったお金をお持ちくださったと発表してくださいました。

また、学校でチャイルド・スポンサーシップをしてくださっている皆さんは、一人ひとりがお金を持ち寄って、途上国の子どもたちを支援してくださっています。

12月に訪問させていただいた大阪の小学校の皆さんはケニアに住むコリンズくんを「もう一人のクラスメイト」のように身近な存在にしてくださっています。全校集会のお時間をいただき、コリンズくんがどんな生活をしているのか、皆さんからお預かりするお金でどのような活動をしているのか、写真や動画で紹介しました。

 

ケニアの支援地の子どもたち

ケニアの支援地の子どもたち

この地域は特に水の問題を抱えていました。山の頂上にある泉まで子どもたちや女性が水を汲みに行っていたのです。支援によって、パイプがひかれ、タンクも設置されました。子どもたちはこの給水所に寄ってから学校に行きます。安全な水が手に入り、下痢などの病気の心配もなくなりました。

小学生の皆さんにこのような支援の成果をお伝えできるのは、私たちにとっても大きな喜びです。最後にケニアの子どもたちがクリスマスソングを歌っている動画を紹介し、一緒に歌っていただきました。We wish you a merry Christmas 「クリスマスおめでとう」「楽しいクリスマスをあなたに」などと訳されるご存知の方も多い曲だと思います。ケニアの子どもたちと日本の子どもたちが動画データを介してですが、一緒に歌う歌声を聞いて、とても温かい気持ちになりました。

クリスマスカードに喜ぶ子どもたち

クリスマスカードに喜ぶ子どもたち

クリスマスのこの季節は、プレゼントを「もらう」ことだけが人の心を温かくするのではなく、誰かを「想う」ことで温かい気持ちが広がってゆくのだと教えてもらいました。

お皿を運ぶお手伝いをしてクリスマス募金を持ってきてくれる5歳の子どもたち、文化祭収益をクリスマス募金にしてくださる中学生・高校生の皆さん、チャイルド・スポンサーシップをみんなでしてくださる小学生の皆さん、遠く離れている支援地域の子どもたちや人々と日本の皆さんに広がる温かいクリスマスのよろこびを知りました。

ケニアの子どもたちからのクリスマスソング(動画)

コミュニケーション課 松本 瑶子
子どもたちの成長を支え、未来を一緒にひらいてくださる
チャイルド・スポンサーを募集しています

この記事を書いた人

WVJ事務局
WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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