【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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マーケティング部の大古殿(おおふるとの)です。
2002年に入団し、11年目になりました。その間2回の産休育休を経て復職し、今はスポンサーサービス課に在籍しています。
入団当初は、支援地域の子どもたちの目の輝きを励みに、笑顔があふれるようにと願いつつ仕事をすすめていました。母となった今、チャイルドのみならず、その両親、祖父母、保護者の方々の想いが深く伝わってくるようになりました。

この夏、関東地方では集中豪雨が続きました。
ある晩、特にひどい雨でした。ザァザァと降り注ぐ雨、暗闇に光る稲妻、落ちる音、それらすべてに6歳の息子がおびえて、そばから離れません。あまりのべったりに、少々イラッとして、「これぐらいの雨でビクビクしないで!今、世界中にはね…」と力説するものの、そんな私の顔をじっと見つめる目、怯えている息子の真剣な目を見た瞬間私はハッとさせられました。
「大丈夫だよ。大丈夫。もうすぐ雨もやむから、お風呂入ろう…」
稲光も見えない、音も聞こえないお風呂の中で、大きな声で歌い、笑い、こわばった顔もほぐれていきました。

温かい食事、カギの閉まったドアと窓、明るい電気、家族…これらがそろっていても、それでも怯えている息子。これが、子どもの真実な姿でした。

今フィリピンには、台風の影響で親と離ればなれになってしまった子どもたちがいます。カンボジアには壁には屋根にも穴が開き、自分で食事を作りながら兄を待つクーンくんがいます。学校に行く友達を見ながらゴミ拾いのお仕事をするティーダちゃんがいます。

そんな現実と向き合っている子どもを目の当たりにして、無力と悲しみに心痛める親・保護者も多くいることも覚えます。守ってあげたい。支えてあげたい。安全な環境に置いてあげたい。学校に行かせてあげたい。

人の恐怖と孤独は、どうしても文字では表現しきれないですし、必要なものがそろっていてもそろっていなくても、怖く、逃げ場がない現実を目の前にすることがあります。ふと考えてみると私たち大人にも、家庭で、職場で、人生の岐路で、見えない将来のことが不安でたまらなくなったり、袋小路に迷い込む時があります。そんな中にいるとき、ふとした出来事や一言で気持ちが入れ替わったり、心が軽くなったり、誰かが自分のことを思ってくれているということに助けられることがあります。
厳しい環境に住むチャイルド・スポンサーシップに登録されている子どもたちは、スポンサーからのお手紙が、生きる大きな励ましになっていると聞いています。

「チャイルドは元気に過ごしているかな。お手紙書きたいけど、時間もないな…」
このたびワールド・ビジョン・ジャパンでは、HP上でデザインとメッセージを選んで送ることのできるEレターができました。私もエルサルバドルに住むレイナちゃんに気持ちを伝えようと、こんなメッセージをつけたEレターを作成しました。
I always pray for you. You are special for me. I love you.
(私はいつもあなたのことを祈っています。あなたは私にとって特別な存在です。私はあなたが大好きです)

スポンサーサービス課 大古殿 美穂

筆者が作成したEレター。お正月バージョンで作りました

筆者が作成したEレター
お正月バージョンで作りました

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クリスマスまでにあと3500人の子どもを救いたい。
2013.11.1-12.27 “一緒に幸せになろう“キャンペーン
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この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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