国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフブログ

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そうだったのか、「公」と「わたし」

マーケティング部の佃です。

突然ですが、みなさんは「公」と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?
「公平」や「公園」、「公約」など「公」の付く言葉は一般的によく使われているので目にすることが多いのではと思います。

今回の参院選からネットでの選挙活動が解禁となりましたが、世界の87カ国で活動しているワールド・ビジョン(以下、WV)でもインターネットや新しいシステムを活用した各国間での情報共有やデータ管理への移行が進みつつあります。

私が担当している仕事の一つは、ワールド・ビジョン・ジャパン(以下、WVJ)にこうしたシステムをどうやって導入、適用していけば良いかを調整することです。

例えば、支援地域で撮ったチャイルドや地域の様子の画像を全WVオフィスで共有するのに”クラウド”を利用したり、ウェブ上でログインしてご支援者が支援状況など情報を閲覧できるようにするなど、WV全体または一部で共通のシステムとして準備が進んでいます。

私はWVJスタッフの要望をまとめてグローバルセンター(以下、GC。各国の取りまとめ、調整を担当しているオフィス)のスタッフに伝えたりGCからの意見を受けて内部で対応を検討したりしています。

ウェブ会議中の筆者

ウェブ会議中の筆者

仕事の中で私にとっての挑戦の一つは、日本を含めた各国の要望と、WV全体が目指すゴールとの折り合いをつけることです。

「こういうデータを取得できるようにしたい」「こんなメリットがあるので手順にこれを入れてほしい」など、日本からの要望をメールやウェブ会議で説明します。海外の複数の国との会議は時差のために調整が難しく、早朝や深夜に行うこともあります。

わかりやすい例では、名前の姓・名の並び順が国により違う点や、使い勝手で気になる点、1件1件処理するか一括で処理するかの希望など伝えます。
この結果、日本の要望が受け入れられる場合もあれば、全オフィスへの影響が大きすぎる、今は全体として効果が期待できない、などの理由で要望が受け入れられない事もあります。

こうしたやりとりには説明に時間がかかります。何を採用するか、意見がぶつかることもあります。でも、たとえ各国からの要望が100%満たされなくても、本来の目的が果たせるように話し合っていくこの過程が大切だと感じています。調整が難航していたような場面でGCやほかの国のスタッフから新しく良いアイデアが出たり、自分の解決案が採用されたりするとうれしくなります。

冒頭の「公」に戻りますが、最近受けた研修で、「公共」や「公益」などPublicを意味する「公」は、イコールお役所や国ではなく、「公」=個人のあつまり、つまり私たち自身も構成する一員なのだと聞いて、ハッとしました。そしてNGOはこの「公」を育てていくものだと認識を新たにしました。

私の職務範囲からすると大げさかもしれませんが、気持ちは私たち個人が「公」として国を作っていくのと同じように、業務でもよりよいものを作り上げる一員として、受け身でなくすすんで提案するよう心がけ、ご支援者の皆さまからお預かりするご支援金を、WV全体で有効に活用することができるよう取り組みたいと思います。

マーケティング部
佃 陽子

ドイツ出張時のミーティングにて(右から2番目が筆者)

ドイツ出張時のミーティングにて(右から2番目が筆者)

この記事を書いた人

WVJ事務局
WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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