【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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4WDのある風景

昨年暮れにザンビアに調査に行った。
私が現地にいた4日間毎日雨が降っていた。
そのせいで、訪問を予定していた地域に行くことができなかった。

ザンビアでは、他の多くのアフリカの国と同様、主要道路以外は舗装されていない。雨の降る日となると未舗装の田舎道では普通乗用車は機能しないが、4DWで4000CC以上の馬力のある車であっても粘土質の道を歩くような速度で土をこね回しながら進むしかない。
当然こねられた土にタイヤをとられてスタックしてしまう危険性もある。したがって車とスタッフの安全上、雨の日はなるべく未舗装道路での運転は控えた方がいい。
車のエンジンもボディーもそんな道路を走るのだから大変である。
ザンビアでは過酷なプロジェクト地で使われているの日本製4DWの平均耐久年数は3~4年である。あの世界に冠たる日本メーカーの○○○・クルザーも3年も勤め上げると、フロント・シールドには対向車に跳ね上げられた石により1つ2つの穴が開き、ボディーは木の枝や棘の頻繁な接触により大きな傷やへこみがここそこに見られ、肝心のエンジンは人間の老年期を迎えたがごとくに力を失ってしまう。
“哀れザンビアのランクルちゃん”である。

スポンサー・チャイルドが住む田舎に行くには、アフリカであれアジアであれ乾季の間が多くやはり4DWで行くことになる。乾季となると田舎の道は土ほこりがすごい。特に4000cc以上もある4DWは大量のほこりを巻き上げ、道行く人々に大変な迷惑をかけてしまう。まことに申し訳ない限りである。しかし、現実問題としてこれが唯一の交通手段であるのも事実なのだ。ある時申し訳ない思いから、村の子どもたちと家族を畑から家まで乗せてあげた。
でも走って間もなくみんな次から次に車に酔って吐いてしまった。
無謀な親切が完全に裏目に出てしまった。
途上国での4WDの扱いは難しい。

この記事を書いた人

高瀬一使徒
高瀬一使徒
大学卒業後オーストラリア留学などを経て、青年海外協力隊に参加モロッコに2年間滞在。1989年にワールド・ビジョン・ジャパン入団。タイ駐在などを経て、1997年より支援事業部部長(旧 海外事業部)。現在までに訪れた国数約85カ国。4人の子どもの父親でもある。2014年3月退団。
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