【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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昔々ガテマラにて

10年以上前になるが、ガテマラ・シティのスラムにある保育園を訪問したことがある。ここの子どもたちの親は、近くにある市のごみ捨て場で働いている。ごみの中には、リサイクルできる金属やビニュールがあるので、彼らは、それを拾い出してリサイクル業者に売り、生計を立てているのだ。炎天下で腐敗したごみの中の作業は、過酷で危険を伴う。従って、小さな子どもたちを連れてゆくわけには行かない。かといって夫婦で働きに出るので、子ども達をスラムの小屋に置いてゆくわけにも行かない。そこでワールド・ビジョンでは、スラムの近くにデー・ケア・センター(託児所)を立て、彼らの子どもたちのケアを行なっていた。自分たちはどんなに粗末なものを着ていても、子どもたちにはかわいくてきれいな物を着せてあげたいと思うのは、世界共通の親心である。ここの託児所の子どもたちもラテンの国民性らしい、カラフルでとてもオシャレな格好していた。着ている物がオシャレだけではない、子どもたちはまことに陽気で「貧困なんか、飛んでけー!」と言わんばかりに底抜けに明るくファンキーだった。

以下、私と託児所の1人の少女との会話(通訳を入れて):

私:「チビさん、かわいい洋服着ているね。」
チビさん:「きれいでしょう、気に入っているのよこれ。」
私:やっぱラテン系、返す言葉が違う。
「大きくなったら何になるの?」と、最もスタンダードな質問。
チビさん:「大きくなったら、大人になる!」と、毅然とした顔。
私:そのとおりです。「じゃー、どんなところで働きたいたいの?」と、切り口を変えて。
チビさん:「レストランね!」と、当然という顔。
私:「どうしてレストランで働きたいの?」と、突っ込む。
チビさん:「だって、色々食べられるじゃない。」な~にばかなこと聞くのよこの人、とすまし顔。
私:ウ~ン さすがラテン系! 参りました。

子どもたちは、どこの国に行ってもかわいい。そして子どもたちの笑顔と無邪気さが、貧困にあえぐ親たちに、どれほど大きな生きる力を与えているのか、計り知れない。

本文と写真は関係ありません

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この記事を書いた人

高瀬一使徒
高瀬一使徒
大学卒業後オーストラリア留学などを経て、青年海外協力隊に参加モロッコに2年間滞在。1989年にワールド・ビジョン・ジャパン入団。タイ駐在などを経て、1997年より支援事業部部長(旧 海外事業部)。現在までに訪れた国数約85カ国。4人の子どもの父親でもある。2014年3月退団。
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