【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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心で感じる大切さ

カンボジアの子どもたちと。途上国の現状を子どもたちの痛みや悲しみを通して、伝えていくことが大切です

カンボジアの子どもたちと。途上国の現状を子どもたちの痛みや悲しみを通して、伝えていくことが大切です

私たちは、世界の出来事が瞬時に手元に届く情報化、グローバル化の時代に生きています。アジアやアフリカに関する情報量も格段の増加を遂げています。
こうした世界の流れの中で、私には一つの危惧があります。
それは、情報を得ることで自分は世界の現実を知っているという錯覚に陥ることです。確かに知識としては知っていても、私たちはそこに住む人々の思いや文化の違いを心で感じ、受け止められているのだろうかという危惧です。

例えば、世界の7,700万人の子どもは学校に行くことができない、年間970万人もの5歳以下の子どもたちが予防や治療可能な病気で命を落としている、2億1,800万人の子どもたちが不当で危険な児童労働に従事させられている…という情報を得たときに、どれだけ心でそのことを感じ、痛み、そこに生きる子どもたちの痛みや悲しみを実感を持って感じることができるだろうかと思うのです。

単なる知識からは血の通った政策は生まれません。
中途半端な知識が偏見や差別を生む危険性もあります。
今年7月には北海道洞爺湖でG8サミットが開かれます。世界の大国の指導者の方々がアフリカ支援や開発問題を話し合うとき、世界中の子どもたちの思いを心で受け止めながら議論してほしいと願っています。

この記事を書いた人

片山信彦 業務執行顧問
片山信彦 業務執行顧問ワールド・ビジョン・ジャパン業務執行顧問
大学卒業後、三井住友海上火災保険株式会社(旧大正海上火災)入社。1982年同社を退職し、キリスト者学生会(KGK)の関東地区主事となる。海外との文化交流事業、日本人学生の海外派遣事業、在日留学生の支援事業等も行う。フィリピンにおける2カ月間の研修および中国、タイ、インド、インドネシア等の視察を行う。
1992年同会を退会し、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン入団、2000年から2017年まで事務局長(2002年から2016年まで常務理事を兼務)。2017年4月から2018年9月まで常務執行役員。2018年10月より現職。
1999年イギリス マンチェスター大学大学院IDPMにて「社会開発」と「NGOマネージメント」を学ぶ。
共著:「連続講義 国際協力NGO」(日本評論社)
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