【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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幸せな笑顔をエチオピアから日本へ

みなさん、初めまして。台湾出身の王振瑜(ステファニー・ワン)です。現在、支援事業部でアフリカ地域を担当しています。

2016年の6月28日から7月1日に、事業を管理するため、エチオピアの2つの地域(ゴンダール・ズリアとデラ)を訪問・調査してきました。そして、ゴンダール・ズリア地域で、今までの人生で見たことがない、素晴らしい笑顔のエチオピア人の6人家族に出会いました。ここで、皆さまにご紹介させていただきたいです。

粗末な部屋に住んでるものの、幸せそうな6人のエチオピア人の家族。右から、長男、長女、お父さん、次女、お母さん、三女、筆者

粗末な部屋に住んでるものの、幸せそうな6人のエチオピア人の家族。右から、長男、長女、お父さん、次女、お母さん、三女、筆者

長男は現在ゴンダール・ズリア地域で、ワールド・ビジョン・ジャパンの教育プロジェクトで作られた読書クラブで、ボランティア教師として、現地語のアムハリク語を教えています。子どもたちはアルファベットを勉強したり、ワールド・ビジョン・ジャパンが提供した絵本を読んだりと、とても楽しい顔をしていました。

一番後ろの緑色のTシャツを着ている人が長男です

一番後ろの緑色のTシャツを着ている人が長男です

「自分が好きな本を選んで、読んでみませんか?」と子どもに言うと、子どもたちはすぐ本棚まで走っていて、自分が好きな本を取り、スムーズに読みはじめました。

アルファベットを読む子ども

アルファベットを読む子ども

長女、次女、三女はワールド・ビジョン・ジャパンの支援で作られた保健センターで生まれ、幸いなことに、女性器切除(Female Genital Mutilation, FGM)の風習を受けていませんでした。自宅出産する場合、エチオピアの村の慣習があり、女の子の性器切除を行わらなければなりません。実は、エチオピアはアフリカの中で最もFGM実施率が高い国の一つです。 お母さんは幼い頃に経験した残酷な辛い思いを2度と自分の娘にさせたくないので、保健センターで産むことを決めました。

妊娠婦を診査する看護士(資格あり)

妊娠婦を診査する看護士(資格あり)

お父さんの仕事は農業で、畑で「テフ」を栽培しています。テフは粒の細かい穀物で、エチオピアの主食です。機械を使わない伝統的なやり方で作るため、収穫量が少なく収入にはなりません。

ワールド・ビジョン・ジャパンは現地で灌漑システムを作り、地域の農業局と連携し、経済的な価値が高い果物のマンゴーの種を農民に配り、栽培技術を教えています。お父さんもこの支援を受け、マンゴーを育てるスキルを身に付けました。私が訪問した時(2016年6月29日)のマンゴーの市場価格は、現地スタッフによると、1キロあたり4.5ブル(約22円)です。つまり、500 キロのマンゴーを売ると、2,250ブル(約11,025円)をもらえます。お父さんによると、去年(2016年)得た1,500ブル(約7,350円)の追加収入は、マンゴーを売ることからだったそうで、非常に喜んでいました。現在、お父さんは家族の夢を叶えるために、一生懸命マンゴーを栽培していて、畑を拡大しています。彼は自分の娘を良い教育を受けさせるために、働いています。

マンゴーを育てるお父さん

マンゴーを育てるお父さん

最後に、私のやりがいと感想を伝えさせていただきたいです。
中国語にはこういう諺があります。「施比受更有福」(日本語訳は「受けるより与える方が幸いです」)日本語の聖書の中にも同じような言葉があります。

「あなたがた自身が知っているとおり、この両手は、私の必要のためにも、私とともにいる人たちのためにも、働いて来ました。このように労苦して弱い者を助けなければならないこと、また、主イエスご自身が、『受けるよりも与えるほうが幸いである』と言われたみことばを思い出すべきことを、私は、万事につけ、あなたがたに示して来たのです。」こう言い終わって、パウロはひざまずき、みなの者とともに祈った。」使徒の働き 20章34~36節

本当の豊かな生活とはなんでしょうか?物質的な豊かさだけではなく、精神的にも豊かな生活を過ごしていることだと思います。「他人に幸せになってほしい」気持ちと行動力を両方持つ事ではないでしょうか?

お父さんのマンゴーはおいしい!

お父さんのマンゴーはおいしい!

エチオピアで出会った6人家族は、粗末な家に暮らしているけど、彼らは素敵な笑顔と幸せを感じています。長男が生まれた頃には多分両親は今よりもっと貧しい経済条件で過ごしていたし、長男は決して物質的に恵まれた環境で育った子ではなかったし、私たちの水準からみると、彼らの生活は貧しいという判断をしやすいかもしれません。

しかし、彼らはワールド・ビジョン・ジャパンを通して、日本のスポンサーからの支援をうけ、教育、保健・農業・生計向上事業の受益者になり、生活がよくなりました。長男は「他人にも幸せになってほしい」という想いがあり、読書クラブでボランティア教師として、村の子どもに教育をしています。子どもたちは字を読むことができ、早く教育を受けることができます。それは彼にとって、なりより大きな喜びでしょう。私は、現地調査した時に、まず、長男に出会い、そして、彼の家族の顔を見ると、何か「心から湧く喜び」事を感じました。

皆さん、あなたもこういう喜びを経験したことがありますか?この喜びと幸せが素敵だと思いませんか?今、貴方ができることがあります。子どもたちのチャイルド・スポンサーになって、私とともに他人に幸せにする種を蒔きませんか?

この記事を書いた人

王振瑜 ステファニー・ワン
王振瑜 ステファニー・ワン開発事業第3課 アフリカ地域担当
台湾出身で、ロータリー平和フェロー一期生(Rotary World Peace Fellow 2002‐2004)。台湾の国立中山大学で金融・企業管理を専攻し、その後、日本の国際基督教大学の大学院で平和と紛争解決を専攻し、2004年に行政学修士(MPA)を取得、2012年に中国の北京大学に国際関係学院アジアアフリカ研究所で国際政治博士(Ph.D.)を取得。
シンガポールでUBS銀行やD-Link等のIT企業で投資アドバイザー・営業・マーケティングの分野で実務経験を積んだ後、国際協力NPOでインド、ネパールで緊急人道支援を行う。現在、ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部開発事業第3課 アフリカ地域担当で南部・東部アフリカの国における長期開発支援を通した平和活動を行う。
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